冬こそ美味しい! 楽しい! 「山ごはん」を始めよう! 基本の道具や山ごはんのコツを紹介
登山をする季節としては、風も冷たく、山中でゆっくり休憩するのが辛い時期でもあります。私もソロの場合はあまり休憩を取らず、サクサクっと歩いて下山してしまうことが多いのです。でも、こたつで食べるアイスクリームが美味しいように、少し寒空の下、温かい山ごはんを食べるのは、いつもより美味しく感じます。 ということで、今回は初冬にこそ始めたい、山ごはんに関して、私なりにご紹介していきたいと思います。
山ごはん初心者の「2大ロマン」とは?
山ごはんの2大ロマンが、「山でカップラーメンが食べたい」と「山で美味しいコーヒーが飲みたい」です。カップラーメンはお湯さえあれば食べられるので、お湯を持って行く場合におすすめしたいのがサーモスの「山専ボトル」です。6時間経過しても80度をキープする(900mlの場合)という優れもの。山ごはんのアイテムとして手始めに用意してみるのはいかがでしょうか。 そしてコーヒー。登山用品店で、軽量コンパクトなコーヒーミルやバネットなど、コーヒーアイテムが充実していることからも、たくさんの登山者の方が、山でのコーヒータイムを楽しまれていると想像できます。疲れた身体にホッとひと息、温かい飲み物を飲むとリラックスできます。 実は私、コーヒーが飲めないので、これに関しては熱く語ることはできませんが、紅茶や、お湯に溶かしてすぐに飲めるスープ系は必ず持参しています。カフェインを含んだものはどうしてもお手洗いが近くなってしまうので、山へ持って行く飲み物は極力ノンカフェインにすることを心掛けています。
バーナーとコッヘルを揃えよう!
山ごはんをしたいけれど、道具を揃えること、装備が重たくなることがハードルになる場合があります。日数、人数、行程にもよりますが、日帰り装備の平均重量5~6kgに、山ごはんの道具や食材として、プラス1~2kgが加わってきます。ですので、山ごはんを始める時は、いつも行く山よりも少し難易度を下げたり、あまり標高差のない山を選んだりすることで、余裕を持って楽しめると思います。 山ごはんに必要な基本の道具は、バーナー本体、ガスカートリッジ、そしてコッヘル(鍋)です。特に、お客様が迷っているのが、登山用のバーナー選びでしょう。バーナーとひと口に言ってもたくさんの種類がありますが、大きくは「一体型」と「分離型」に分かれます。初めて購入するという場合は、断然「一体型」をおすすめします。バーナー本体とガスカートリッジをくっつけて使うタイプです。軽量、コンパクトでモデル数も多いです。 ゴトクの数は、できれば4本あると安定してコッヘルをのせることができます。地面からコッヘルまでの高さが出る分、やや安定性にかけるので、調理する場合は必ずコッヘルから目を離さないように使用しましょう。 これは私の失敗談ですが、振り向きざまにヒジがコッヘルに当たり、ごはんを地面に落としてしまったこともありました。長期山行の時なら、笑えない惨事(食べられなくなると喧嘩勃発!?)ですので、十分注意しましょう。 コッヘルに関しても、形・材質が様々です。まずはアルミでできた深型タイプが使いやすいでしょう。