柔道・阿部一二三の金メダルに感動 中島啓太「日本代表の自覚を持って」
◇パリ五輪 男子 事前(29日)◇ル・ゴルフ・ナショナル(フランス)◇7174yd(パー71) 【画像】松山先輩は会見でめっちゃ笑顔 8月1日(木)に開幕するパリ五輪の男子ゴルフに向け、日本代表の松山英樹と中島啓太が公式会見に出席した。 初出場となる中島は、同じル・ゴルフ・ナショナルで2021年に行われた「アイゼンハワートロフィー 世界アマチュアゴルフチーム選手権」をプレー。アマとしての成長に不可欠だったナショナルチームでの活動のラストだったこともあり、最終ホールでは感極まって涙を流した場所だ。
「その時も、ここでオリンピックが開催されることは分かっていましたけど、(オリンピアンとして)戻ってこられるとは思ってもいなかった。その後の取り組みがうまくいったから戻ってこられたのかな」。その時以来となる日の丸のユニホームにテンションを上げつつ、表情を引き締める。
「2015年から8年間、ナショナルチームで日本代表のユニホームを着用させてもらった。プロ転向して、もう一度、このユニホームを着て試合をしたいと思っていた。代表に選ばれたことはかなりうれしかったですし、それなりの自覚を持ってプレーしていきたい」 同じ日本代表として戦う他競技のアスリートから日々刺激を受けるのも五輪ならでは。前日28日には柔道の男子66㎏級で阿部一二三選手が2連覇を達成。「きょうだいの力で、お兄ちゃんが金メダルを獲ったところに感動しました」。同じ日体大出身でもあり、やはり金メダル獲得を期待された妹の詩選手が敗れた思いを背負うかのような鬼気迫る戦いに目を奪われたという。
この日は会見を前に9ホールの練習ラウンドを行った。ナショナルチーム時代から師事するコーチのガレス・ジョーンズ氏、日本代表の監督を務める丸山茂樹も同行。「このタフなコースを攻略するには、それなりの覚悟と準備が必要。もっと練習ラウンドで情報を集めていきたい」と開幕を見据えた。(フランス・パリ/亀山泰宏)