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【ドラフト回顧・1987年】注目の長嶋一茂を巨人は指名せず、“当たり”が多かったドライチ

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今年もまた、ドラフト会議が近付いてきた。1965年秋からスタートし、今年で56回目。制度をさまざまに変えながら歴史を紡いできた。ここでは2019年のドラフト会議まで、1年ごとに振り返っていく。

前日に巨人スカウトが長嶋宅訪問も

“ミスタージュニア”の行き先は――。1987年の最大の焦点は長嶋一茂(立大)を巨人が指名するか、だった。父は言わずと知れた戦後最大のスーパースター・茂雄。人気は抜群、パワーヒッターとしての将来性も感じられた。ただ、長嶋が守る三塁には原辰徳、それ以外にこなせそうな一塁には中畑清がいる。補強ポイントとは合致しない。ドラフト会議前日には父が巨人監督時代のマネジャーだった堀江スカウトが長嶋宅を訪問。「巨人が一茂指名へ」の情報が広まった。  しかし、結果的に一茂を1位指名したのはヤクルトと大洋のみだった。引き当てたのは“クジ強者”のヤクルト。相馬和夫球団社長の“黄金の左手”が当たりクジを引き当てた。ヤクルトは希望球団だったこともあって、長嶋は「神宮でやってきたものですから、また同じところでやるのはうれしいし、試合に出られたら気持ちよくできそうです」と満面の笑みを浮かべた。  投手の目玉は夏の甲子園ベスト4の川島堅(東亜学園高)。広島、阪神、近鉄の3球団が競合して広島が交渉権獲得。希望だった在京セ・リーグ、西武からの入札がなく一瞬、表情を曇らせたが「セ・リーグだったのでうれしい」と素直に喜んだ。 【1987年ドラフト12球団1位】 阪神 野田浩司(九州産交/投手) 近鉄 高柳出己(日本通運/投手) 大洋 盛田幸妃(函館有斗/投手) ロッテ 伊良部秀輝(尽誠学園高/投手) ヤクルト 長嶋一茂(立大/内野手) 南海 吉田豊彦(本田技研熊本/投手) 広島 川島堅(東亜学園高/投手) 日本ハム 武田一浩(明大/投手) 中日 立浪和義(PL学園高/内野手) 阪急 伊藤敦規(熊谷組/投手) 巨人 橋本清(PL学園高/投手) 西武 鈴木健(浦和学院高/内野手)  長嶋、川島はプロで結果を残せなかったが、この年のドラフト1位はかなり優秀だった。春夏甲子園連覇を果たしたPL学園高からは橋本清が巨人、“ミスタードラゴンズ”立浪和義が中日へ。さらに剛速球を誇り、メジャー・リーガーにもなった伊良部秀輝(尽誠学園高)はロッテ、“お化けフォーク”で高い奪三振能力を誇った野田浩司(九州産交)は阪神、そのほかにも日本ハム・武田一浩(明大)、西武・鈴木健(浦和学院高)、阪急・伊藤敦規(熊谷組)、近鉄・高柳出己(日本通運)と全員が合格点と言える結果を出している。  PL学園高からは野村弘(のち弘樹)も3位で大洋、さらに通算1827安打の堀幸一(海星高)も3位でロッテに指名されている。 写真=BBM

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