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[新型コロナ] 緊急事態1カ月 結球野菜、豚・鶏肉 コロナ禍でも好調 家庭消費増 国産に光

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日本農業新聞

 新型コロナウイルス感染拡大防止に向けた緊急事態宣言発令から7日で1カ月がたった。家庭での巣ごもり消費が増え、キャベツなどの結球野菜や豚・鶏肉の販売が好調だ。切り花の相場も上向いてきた。安全・安心で高品質な印象から国産のニーズが高まっている。外出自粛による家庭での消費増は長期化する見通しで、輸入から国産に回帰する流れが定着するかが焦点となる。  野菜は、結球類を中心に価格が堅調だ。各地区大手7卸のデータをまとめた日農平均価格によると、キャベツの5月上旬(7日まで)の1キロ価格は154円と平年(過去5年平均)比60%高。4月中旬以降、天候不順の影響で供給量が減ったことに加え、関東に展開するスーパーは「日持ちがするため買いだめしやすく、幅広い料理に使え、売上高は前年同月比の2倍だ」と話す。業務需要の低迷以上に家庭消費が盛り上がり、底堅い相場展開だ。ハクサイの相場も1キロ145円で同13%高い。  輸入物の取引量は減少傾向が続く。農水省によると、4月のキャベツ輸入量は2011トンと前年同月比で3割減。輸入業者は「加工品や冷凍物以外は発注が増えていない」と言う。  豚肉は、家庭消費の伸びが相場を大きく押し上げる。輸入に押され気味で低調だった相場は、4月に入り急伸。東京食肉市場の4月の加重平均価格(上物)は、1キロ611円と前月から3割近く上げた。休校で子どもが自宅にいる家庭が多く、安全・安心感のある国産への引き合いは強い。  新型コロナの影響で、米国など主要輸出国で食肉工場の稼働停止が相次ぎ、輸入量が減るとの見方が広がったことも重なった。  鶏肉も、手頃なテーブルミートとして消費を伸ばす。関東の大手食肉業者は「国産は家庭消費が中心。5月も安定した販売になる」と見通す。

切り花回復

 販売が低迷していた切り花は5月に入り価格、取引量ともに回復している。青山フラワーマーケットなどの生花店が一部で営業を再開し、母の日(10日)前の駆け込み需要が重なった。  6日は洋花中心に堅調で、カーネーション類の日農平均価格は平年比20円高の88円、バラ類が同6円高の108円、ガーベラが同6円高の44円など、母の日需要の高い品目は強もちあい。カーネーションは、一部の商社が海外産の仕入れに動くが輸入全体では不安定で「国産の引き合いは強い」(花き卸)。  切り花全体の価格は6営業日連続で上昇し、1本当たり71円と過去5年平均(68円)を上回る。4月中旬は30円台前半だったが、大きく持ち直した。

日本農業新聞

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