昔あったあのテーマパーク、今はどうなっているの?
過去に廃園となったテーマパーク跡地はどうなっている?
日本にはさまざまなテーマパークが数多く存在しますが、 やむをえず廃園となってしまったテーマパークもあります。そういったテーマパーク跡地は、現在はどうなっているのでしょうか。 【画像】遊園地が無残な姿に!「廃墟」となったテーマパークを見る(10枚)
■北海道:グリュック王国
「グリュック王国」は、中世ドイツの町並みを再現し、1989年に開業したテーマパークです。ドイツの名城を再現したホテルや、グリム童話をモチーフにした遊園地などを備えていました。 2007年に資金繰りの悪化により廃業してしまい、現在は立ち入り禁止の廃墟となっています。 ■東北(宮城県):化女沼レジャーランド 「化女沼レジャーランド」は、宮城県で1979年に開業したテーマパークです。非常に人気の遊園地でしたが、バブル崩壊により経営不振に陥ったことが原因となったのか、2001年に休業しました。その後、敷地内で温泉を掘り当て温泉施設としてオープン予定でしたが、オープンすることなく廃業してしまいました。 現在は廃墟となり立入禁止ですが、不定期にオーナーの許可を得た廃墟ツアーがおこなわれています。跡地は売却予定ではあるものの、なかなかオーナーの意向に沿った買い手が見つからないようです。
■関東(神奈川県):向ヶ丘遊園
1927年に開業した「向ヶ丘遊園」は花見の名所として有名で、遊園地や資料館、運動場なども備えた施設でした。 しかし、経営母体の小田急電鉄が、向ヶ丘遊園の資金繰り悪化を理由に廃業を決断し、2002年に廃業しました。 現在は、向ヶ丘遊園のばら苑は川崎市が引き継ぎ、「生田緑地 ばら苑」として管理しているほか、跡地の一部は「川崎市立藤子・F・不二雄ミュージアム」となっています。また、2023年には温泉やショッピングモールなども開業するようで、跡地は有効利用されているようです。
■北陸(新潟県):新潟ロシア村
「新潟ロシア村」は、ロシアとの文化交流を目的に1993年に開業したテーマパークで、ロシア民族舞踊の実演や民芸品の販売など、ロシアを満喫できる施設でした。しかし、メインバンクが破綻し、資金繰りが悪化したことが原因で2004年に廃業してしまいました。 一方、2009年に不審火によって廃墟で火災が発生したり、心霊スポットとして一時注目を集めるなど、多くの謎や噂を残したまま、現在でも跡地は立入禁止となっています。 ■東海(山梨県):富士ガリバー王国 「富士ガリバー王国」は、山梨県で1997年に開業したテーマパークです。その名の通り、ガリバー旅行記がテーマとなっており、45mのガリバーが横たわるガリバー島を始め、牧場やボブスレーのコースなどが設置されていました。しかし、開業からわずか4年という、2001年に廃業。廃業した理由は多く語られていますが、公共交通機関で行きづらい場所にあることや、近隣の富士急ハイランドに来場者が流れてしまったことも理由に挙げられます。 跡地は廃業後に売却されましたが、今のところ再利用の見通しが立っておらず、立ち入り禁止の廃墟となっています。