〔NY外為〕円、150円近辺(29日朝)
【ニューヨーク時事】休場明け29日午前のニューヨーク外国為替市場の円相場は、日米金利差の縮小観測を背景に円買い・ドル売りが進行した海外市場の流れを引き継ぎ、1ドル=150円近辺に上伸している。午前9時現在は149円90銭~150円00銭と、前営業日(27日)午後5時(151円08~18銭)比1円18銭の大幅な円高・ドル安。 総務省が29日発表した11月の東京都区部消費者物価は、価格変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が前年同月比2.2%上昇した。伸び率は3カ月ぶりに拡大し、日銀が12月に追加利上げに踏み切るとの観測が台頭。一方、米国では連邦準備制度理事会(FRB)による年内再利下げを織り込む向きが増えており、海外市場では両国の金利差縮小を意識した売り買いが活発化、円は一時149円台半ば付近と約6週間ぶりの高値で取引された。 ただ、この日は米感謝祭に伴う休場と週末の谷間で、株式や債券市場も短縮取引となることから市場参加者は少なく、閑散商状が見込まれている。 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0560~0570ドル(前営業日午後5時は1.0561~0571ドル)、対円では同158円30~40銭(同159円69~79銭)と、1円39銭の円高・ユーロ安。