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ティーチャーよりもコーチが必要。学校再開に向けて、先生と親に伝えたい3つのこと

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ハフポスト日本版

多くの課題を残した「休校」。学校がはじまったら、全てを「なかったことにする」のではなく、今後あるべき教育の姿を目指そうと呼びかけたのは、映画『ビリギャル』モデルの小林さやかさんだ。 端末の配布やオンライン講義も大事だけれど、より本質的に大人はどう変わるべき? 塾講師の坪田信貴さんとの出会いをきっかけに「偏差値30弱」から慶應大学に合格し、現在は「学びのスペシャリスト」を目指して大学院での研究や講演を行う小林さん。ハフポストのライブ番組「ハフライブ」に出演し、学校再開後の大人たちに伝えたい“3つの心得”を語った。

子どもには、ティーチャーよりもコーチが必要

まず大人に意識してほしいのは、「ティーチング(teaching)」と「コーチング(coaching)」は全然違うということ。 ティーチングというのは、相手に何かを一方的に教えるもので、矢印が一方向なんですね。 一方、コーチングというのは、アパレルブランドの「COACH」のロゴを思い出してほしいのですが、元々「馬車」からきている言葉で、動詞で『大切な人を目的の場所まで連れて行く』という意味があるんです。 スポーツでは「ティーチャー」ではなく「コーチ」と言いますよね。何かを一方的に教えるんじゃなくて、相手の力を引き出すことが指導者の役割だからです。 では今の学校教育はどうか? 残念ながら先生はティーチャーです。現在の日本の教育システムでは、コーチになるのが無理な仕組みなので仕方ありません。誰が悪いという話ではない。でも、ここから変えていきませんか? Googleで調べれば何でも出てくる時代に、暗記ばかりさせても意味がありません。一方的な知識ではなく、自分自身の頭で考える力を育んでいかないといけません。 これからは周りにいる大人たちが「コーチ」のマインドを持って子どもたちに接してほしいなと思います。

アイ・メッセージで子どもに接して

もう一つは、変化が激しい時代の中で、親や先生が「上から目線で」何かを教えるのは、そもそもおこがましいと思った方がいい、ということ。 もう、生徒や子どもを「教える対象」と見るのはやめませんか? 子どもも大人も全員が対等に意見を交わし合うべきだと思います。 家庭でも「あれしなさい」「これしなさい」と親の正解を押し付けるのではなく、考えるきっかけを提示する会話を心がけてほしい。例えば「あなたはコロナについてどう思う?」「安倍政権が今こういうことしようとしてるね。あなたはどう思う?」といった具合です。 その時、意識してほしいのは、心理学でいう「アイ・メッセージ」というアプローチです。”You have to~”とか “You must~”といった具合に、あなた(ユー)に命令や指示するのではなく、「私はこう思う」という伝え方をすることで、より信頼関係を築くことができる。 大人側がアイ・メッセージを意識して子どもに接することで、子どもはようやく、自分で答えのない問いに悶々と向き合っていくことができるんです。

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