これで「怒りをぶつけてくる人」が怖くなくなる…鋼メンタルの人が実践する"ダダ漏れ感情"の受け止め方
威圧的な相手には、どう対応したらいいか。心理カウンセラーの片田智也さんは「怒りとは『恐怖が外に漏れてしまったもの』であり、短く言うと『恐怖のおもらし』である。もし誰かに怒りをぶつけられたら、『そんなに漏らして……怖かったんだな』と慈悲深い目で見てあげると受ける印象も軽くなるだろう」という――。 【イラスト】怒っている人は、あなた以上に恐怖を感じている ※本稿は、片田智也『弱メンタルでも職場でうまいことやる方法を教えてください!』(明日香出版社)の一部を再編集したものです。 ■怒っている人は、あなた以上に恐怖を感じている ---------- 怒りをぶつけられてびくびく ↓ 相手の本音を見抜ければ、柔らかく受け止められる ---------- 面と向かって怒鳴られたり、電話で怒りをぶつけられたり、仕事をしていると、感情的になっている人と話さなくてはならない場面もあります。 たとえ怒っていなくても、声が大きかったり、早口だったり、「そうでしょ?」と詰めてきたり、「言葉の圧が強い人」はいるものです。 それが理不尽な内容なら、より気持ちが萎縮してしまうでしょう。 大きな声で迫られて「怖い」と感じるのは健全な反応です。 「もっと強く、堂々と対応しないと」などと気を張る必要はありません。 大切なのは、怒りの裏にある本音を見抜くこと。 まず理解してもらいたいのは、「怒っている人は、あなた以上に恐怖を感じている」ということです。 そもそも怒りの感情はどういう時に湧いてくるのでしょうか? 端的に言えば、「他人や物事を思い通りにコントロールしたい時」です。 怒りの裏には「自分の思いが通らないことへの恐怖」があります。 ちょうど先日、役所の窓口で大声を出している人を見かけました。 「ルールで決まっているので……」と職員の方が丁寧に説明しています。 でも、その男性は「だからなんでダメなんだ!?」と納得できないご様子。 聞こえてきたのは、何かの申請が通るとか通らないとかといった話です。 「要望がはねつけられるのでは?」という恐怖があったのでしょう。 「どうにか相手の考えを変えてやりたい」と思った時、人は怒りをぶつけるのです。