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ウィズコロナ時代の観光列車

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 【汐留鉄道倶楽部】新型コロナウイルスの感染拡大を防ぎながら、東京発着以外を対象に7月22日に始まった国の観光支援事業「Go To トラベル」を生かして観光列車の旅へ―。JR九州は4月から運休していた人気観光列車「或る列車」を23日に博多(福岡市)―ハウステンボス(長崎県佐世保市)間で再開した。8月8日で運行開始5周年の人気観光列車の報道関係者向け試乗会で、ウィズコロナ時代のおもてなしを目の当たりにした。  博多駅の乗車口には赤じゅうたんが敷かれ、出迎える2人の客室乗務員もマスク姿。利用者が乗り込む前に非接触型の体温計で検温する。JR九州は「検温で37・5度以上だった場合、次は接触型体温計で測定してもらい、再び37・5度以上の場合は乗車を断る可能性がある」と説明している。利用者は自宅や宿泊先を出発する前に検温し、熱がないことを確かめると安心できそうだ。  アルコール消毒液で手指を消毒して乗り込むと、「走るベルサイユ宮殿」と呼ばれる絢爛豪華な車内空間が広がっていた。JR九州の前身の九州鉄道が明治39(1906)年に米国ブリルに発注したものの、九州鉄道が国有化されたためほぼ日の目を見なかった“幻”の豪華客車の雰囲気を再現したのが「或る列車」だ。

 豪華寝台列車「ななつ星in九州」を手掛けた水戸岡鋭治氏がデザインし、改造費に約6億円を投じたディーゼル列車は、ベースとなった旧国鉄発注のキハ47の面影は車内になかった。  対面式の座席が並んでいるのは元のキハ47の車内と同じだ。しかし、背もたれが座面から直立したクロスシートが置かれていた空間は、テーブル席の1号車ならばメープル材を活用したソファーやいすが並び、足元には草花を描いたじゅうたんが広がる。  豪勢なたたずまいに息をのみながら眺めていて気付いたのは、顧客のプライバシーに配慮した設計がウィズコロナ時代にも適している利点だった。1号車の通路側には街頭のようなポールが並び、その隣にはテーブルが置かれた2人用または4人用の座席を区切るついたてがある。  一方、2号車は個室に分かれているが、ウォールナット材でできた通路側の扉は福岡県・大川組子の技術を採り入れたため風が通り、3密(密閉、密集、密接)になるのを防ぐ。

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