横浜、決勝進出 村田監督「ああいうシフトを当たり前に引けたのがよかった」内野5人シフトで激闘制す/神宮大会
明治神宮野球大会第4日(23日、東洋大姫路1-3横浜=延長十一回タイブレーク、神宮) 準決勝が行われ、17年ぶり4度目の出場となった横浜(関東)が、17年ぶり3度目の出場の東洋大姫路(近畿)を延長十一回タイブレークの末、3-1で下し、25日の決勝戦に駒を進めた。決勝進出は2007年以来、17年ぶり3度目となった。 執念の内野5人シフトでサヨナラ負けの大ピンチを脱した。タイブレークとなった延長十回1死満塁。左翼の大石宙汰外野手(2年)をベンチに下げ、林田滉生内野手(1年)に交代。二塁ベース付近に林田は入り、内野に五人を配置する異例の采配で勝負をかけた。それに応えるかのように、奥村頼が東洋大姫路のエース、阪下を空振り三振に斬った。2死満塁となったところで、林田を下げ、江坂佳史外野手(1年)が左翼の位置へ。1番・渡辺拓を二ゴロに打ち取り危機を脱した。 延長十一回に、4番・小野の遊ゴロの間に勝ち越すと、続く5番・奥村頼が左前適時打を放ち、勝負を決めた。執念の采配で勝ちをもぎ取った横浜・村田監督は「1点取られたら終わり。ああいうシフトを当たり前に引けたのがよかった。いろいろな勝ち方ができて本当に成長できている」とうなずいた。