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高血圧薬「グアナベンズ酢酸」 脂肪肝や高血糖を改善 群馬大の研究グループ マウス実験で確認

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上毛新聞

 高血圧の治療薬として使われる薬剤「グアナベンズ酢酸」が、肥満型の脂肪肝や高血糖の改善にも役立つことを突き止めたと群馬大の研究グループが6日までに発表した。肥満のマウスに薬剤を投与すると肝臓で脂肪の合成を抑える上、燃焼が促進され、脂肪肝が改善して体重が減った。臨床使用できる既存の承認薬の転用で、新薬開発よりも短期かつ低コストで新たな治療薬が確立できる可能性を示した。

◎既存承認薬1200種から探す

 研究グループは、タンパク質「Helz2(ヘルツツー)」が肝臓で特に出現し、脂肪肝や高血糖を促す作用があることを以前の研究で発見した。今回はヘルツツーの働きを抑える薬剤を、既存の承認薬1200種類から探し、グアナベンズ酢酸に行き着いた。

 肥満のマウスを使った実験で、薬剤を与えたグループと生理食塩を与えたグループを比較。薬剤を与えた方で脂肪肝や高血糖が改善し、体重が減少した。この時、両者で食べる量には変化がなかった。

 肥満に伴う脂肪肝は糖尿病を発症することがあり、高血糖にも陥りやすくなる。脂肪肝を放置すると肝硬変や肝臓がんにつながる恐れがある。

 研究責任者は森昌朋・同大名誉教授。同大大学院の山田正信教授、京都府立大、順天堂大と共同研究した。論文は8月13日、国際的な科学雑誌「サイエンティフィック・リポーツ」のオンライン版に掲載された。

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