どこからどこまでがライトなの? ライトジギングの定義【ソルトワールド基礎講座】
ジギングには船から釣るスタイルと、磯や防波堤から釣るスタイルがあり、前者を「オフショアジギング」、後者を「ショアジギング」などと呼びます。これは立ち位置が明らかに違うので区別しやすいですね。しかしオフショアジギングはさらに枝分かれし、普通の「ジギング」のほかに「ライトジギング」、「スーパーライトジギング」など細分化されたカテゴリーがあり、その境目が分かりにくくなっています。皆さんも一度は疑問を感じたことがあるのではないでしょうか? そこで今回は原点に戻りジギングのカテゴリーについて、まとめてみたいと思います。
ナイロンラインからPEラインへ
では早速本題ですが、実は「どこからどこまでがジギングで、どこからどこまでがライトジギング、スーパーライトジギングなのか?」について、明確な線引きはありません。いきなりそう言っては身も蓋もありませんが、ジギングが普及する過程のなかで、それまでよりライトなものをライトジギング、さらにライトなものをスーパーライトジギングと、その都度呼んできたため、境目は非常に曖昧なのです。したがってこれから書く話が必ずしも正解とは限りませんが、カテゴリー分けのひとつの基準として参考にしていただければ幸いです。 日本でジギングが確立され、一般のアングラーが休日の乗合船で楽しむ環境が整ったのは1980年代の後半から1990年代前半のこと。当初はナイロンラインしかなかったため、潮の抵抗や感度の低さに苦労しながら重いジグをなんとか底まで沈めていました。
大型のヒラマサを狙ってパワフルにジャーク。本来のジギングはどちらかと言えばマッチョな男性の世界だった。
しかしPEラインの登場によって楽に底が取れるようになり、深いレンジを狙う方法が確立されると、ジギングのターゲットとフィールドは急速に広がっていきました。この当時の標準的な道具立てはパワーのあるロッドにPE3~4号のラインを使い、ジグもヘビーなものをガンガンしゃくるスタイルが主流。どちらかと言えば、マッチョな男たちの世界だったと言えるでしょう。