今後の利下げペース、インフレ動向次第=NZ中銀総裁
Lucy Craymer [ウェリントン 15日 ロイター] - ニュージーランド準備銀行(中央銀行、RBNZ)のオア総裁は15日、今後の利下げペースはインフレ動向次第だと述べた。 オア氏は「われわれの予想では、来年を通じてかなり積極的な一連の利下げが行われる」と国営ラジオに語った。「何がそのペースを決めるのか。実際のところわれわれは、今後数四半期のインフレと価格設定行動の実態を見極め、安心して緩和に臨みたい」と説明した。 中銀は14日、政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き下げ、5.25%とした。利下げは2020年3月以来となる。インフレ率が中銀目標の1─3%に近づいているとし、今後さらなる利下げを行う可能性を示唆した。 オア氏は、金利をあまりに早く引き下げれば、金利が刺激的になったり、規制が緩和されたりして国内のインフレが加速するリスクが高まるが「われわれにとってそのリスクは非常に低いと思う」と述べた。 さらに「コアインフレ指標はいずれも下降傾向にあり、一部はすでに3%の基準を下回っている」と述べた。