ゴリアットの母が8億円超でも売れなかったワケは?「残念ですが…売り手の権利」希望額も判明
売却希望額はいくらだったのか-。22日にアイルランドで行われたゴフス社のノベンバー・ブリーディングストックセールで、ジャパンCに出走するゴリアットの母ガッシュ(牝12)が500万ユーロ(約8億2500万円)で“主取り”となったことは欧州メディアで大きく報じられた。 【写真】警察官に囲まれるゴリアットの馬主ジョン・スチュワート氏 サラブレッドデイリーニュース電子版は「ガッカリしている」、レーシングポスト電子版は「ベストを尽くすだけ」と、ともに主催者であるゴフス社の最高責任者、H・ビービー氏の落胆するコメントを見出しに引用している。レーシングポストの記事の中でビービー氏は「現在の彼女(ガッシュ)のオーナー(ミレニアムスタッド)は彼女を非常に高く評価しています。彼らは(売却希望額を)500万ユーロから600万ユーロ(約9億9000万円)の間で検討していましたが、市場はそれに応えませんでした。(セール会社にとって、売れなかったことは)残念な結果ですが、馬が手に入らなければ売ることはできません。私たちはベストを尽くすだけ。以前にも言いましたが、もう一度言います。(売却するか、しないかは)売り手の権利です」と語っている。 ゴリアットの母ガッシュはドイツ生まれのシャマーダル産駒で、現役時にリステッド勝ちを含む2勝。昨年12月にフランスで行われたアルカナ社の繁殖牝馬セールで20万ユーロ(約3300万円)で落札されているが、ゴリアットが今年、キングジョージ6世&クイーンエリザベスSを制したことで、その価値は跳ね上がったことになる。ゴリアットの1歳上の全姉(父アドラーフルーク)はドイツで5勝。ゴリアットの2歳下にクロスオブスターズ産駒の半妹、2歳下に全妹、3歳下にマグナグリーシア産駒の半妹、4歳下に今年生まれたブラックベアード産駒の半妹がおり、現在はバーイードの子を受胎している。