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back number、ロックバンドとしての矜持 ライブハウスの熱気のなかで培われたもの

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リアルサウンド

 5月28日、back numberが全国71カ所のライブハウスに80万9128円ずつ、総額で5744万円を寄付したことを発表した。新型コロナウイルスの影響で、ファンクラブツアー『one room party vol.5』は中止。今回の寄付は、「back numberオンラインショップ・チャリティーセール販売および新グッズ発売」の収益金3744万8008円、さらにメンバーからの寄付金を加え、総額5744万8088円を全国71カ所のライブハウスに配分したもの。このプロジェクトを立ち上げた理由についてback numberは「現在、back numberの活動の原点とも言える場所『ライブハウス』が、新型コロナウイルス感染拡大の影響により長期の休業を余儀なくされ、存続の危機に瀕しているところもたくさん出てきています。そんなライブハウスのために少しでも力になりたいというメンバーの想いから、全ての収益金をライブハウスに寄付させていただきます」とコメント。また、グッズを購入したファンに向けて、「皆様からのライブハウスへの温かいご支援が必ず音楽の明るい未来に繋がると信じています。たくさんのご協力をいただき、本当にありがとうございました」とメッセージを送った。 東京ドームライブでのback number【写真】  この行為に対してTwitter上でも「グッズの売り上げ全額をまずは身近なライブハウス救済に役立ててもらうことをback number が先陣きったことはすごい意義あることだと思った」「僕らはグッズも貰えて、ライブハウスに間接的に寄付もさせてくれて、 「みんなで助けたんだ!」という感覚にさせてくれる。 そんなback numberチームには感謝しかない」「バンドマンの原点となるライブハウスにいろんな思い入れを感じるし大切に思ってるのが心の底から伝わってくる……」などのコメントが並んだ。  コロナ禍によって、すべてのアーティストが多大な影響を受け、様々なアクションを起しているが、グッズの売上とメンバーの寄付をライブハウスに分配するという企画はこれが初。ここに至るまでのメンバー、スタッフの葛藤や苦悩は想像するに余りあるが、このニュースの知ったときに筆者はまず、「back numberらしい決断だな」とシンプルに思った。これまで何度も彼らにインタビューする機会をもらっているが、デビュー当初から、いまやドームクラスのバンドになった現在に至るまで、このバンドの根底にあるのは“常にロックバンドでありたい”、“ライブハウスのような観客とバンドの関係性を大事にしたい”という意思だからだ。  「花束」「高嶺の花子さん」「クリスマスソング」など、繊細にして切実な思いを反映させたラブソングを次々とヒットさせ、国民的なバンドへと駆け上がってきたback number。清水依与吏(Vo/Gt)のソングライティングは、Mr.Children、スピッツ、槇原敬之といったアーティストの系譜を感じさせるが、バンドサウンドのルーツは90年代のロックやメロディックパンク。以前の取材で清水は、「高校のとき、地元(群馬)のCDショップでELLEGARDENの「Fire Cracker」がかかった瞬間、「すぐ買います!」ってなった」と話していたが、この時期に聴いた音楽がバンドとしての下地になっているのだと思う。

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