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海が真っ赤 赤潮なぜ起きる?

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みなと新聞

 赤潮とは海中で植物プランクトンなどの微生物が異常に増殖し、海水の色が著しく変わる現象。窒素、リンといった栄養分の河川からの流入量が増えると、赤潮が起きるという説が主流。海水温が上昇するとプランクトンなどが発生しやすく、夏の発生が多い。水中の酸素が減るなどして、魚やエビ、貝類などの大量死を招く場合もある。

 赤潮は漁業者にとってやっかいな存在だ。プランクトンが増えて水中の酸素を大量に消費したり、エラに付着したりすると、養殖イケスの魚が大量死する可能性がある。赤潮を起こすプランクトンには毒性のものもあり、毒素が貝の体内に蓄積すると、貝を食べた人に健康被害を与える恐れがあり、漁業者らによる出荷自主規制の対象になることもある。

 近年は下水場の浄化処理能力向上などで海に流入する栄養分が減り、赤潮発生件数は減少傾向。水産庁によると、瀬戸内海の場合、ピークの1976年に299件発生したが、2018年は82件だった。

赤くなくても赤潮

 海が赤く染まることが多いので赤潮と呼ばれる。水が何色に変色するかは、微生物の種類で決まる。水が茶色や緑に変色する場合も赤潮という。

 酸素を必要としない細菌が大量発生するのに伴って起きる青潮は別の現象。プランクトンの死骸が大量に発生すると、細菌が分解する際に水中の酸素がほとんどなくなる。結果として酸素なしでも生きられる細菌が増え、海底近くに生息するカニや貝類などが死ぬ。

[みなと新聞2020年5月22日付の記事を再構成]

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