福山雅治 水着を忘れたリスナーの前に現れた激アツすぎる親切心を持ったヒーロー登場!
シンガーソングライターで俳優の福山雅治がパーソナリティーを務めるTOKYO FMの番組「福のラジオ」。5月7日(土)の放送では、以前紹介したメールをもとに福山さんの楽曲タイトルにちなんで誕生したコーナー「東京にもあったんだ」をお届けしました。
こちらは人の優しさに触れた心温まるエピソードを紹介するもので、東京に限らず例えば学校で、職場で、飲食店で、といったように広く募集しているコーナー。 番組宛に届いたメールの中から抜群に気になる&感心するエピソードを早速いただいたので紹介しました。 東京都のシオマネキさん(39歳・男性)が小学校3年生のときに体験した忘れられない話です。板橋区から国分寺市に引っ越したシオマネキさん。東京都内の引越しとはいえ友達はゼロからのスタートとなりました。通っていた水泳教室も替わり、友人のいない中黙々と一人で練習を続けていました。 それは、月に1回実施される実力テストの当日でした。コーチから「成績次第では育成コースに進めるかもしれないぞ」と言われていたシオマネキさんは気合も十分に水泳教室にやってきました。ところが……。 「僕は水着を忘れてしまったのでした。気づいたのは更衣室で、もう取りに帰ろうにも帰れません。周りに水着を忘れたことを話せる友達もいなくて僕はその場でただ泣くことしかできませんでした」 絶望に暮れるシオマネキさん。しかし、そのときです――。 ひとつ前の時間に練習を終えた男子2人組が「どうしたの?」と声をかけてくれました。泣きながら事情を話すと、聞いていた一人の男の子が、なんと、自分の履いていた水着をその場で脱いでこう言ったのでした。 「これ、貸してやるよ!」 言うが早いか、水着を脱いだ彼は洗面所のドライヤーで濡れた水着に熱風を当てて乾かし始めたのだそうです。 さすがに、「いろいろなことに驚いて遠慮しました」と言うシオマネキさんに、彼はさらに熱く言います。 「大丈夫だよ!終わるまで待っててやるから!」 そこで福山さん、メールの紹介を途中で止めて、どうしても気になっている疑問を口にします。 「そこじゃないのよ! ズバンと水着を脱いだ彼のベイビーはどうなっているのよ(笑)?」 全国のリスナーが彼の姿を想像しつつ、シオマネキさんのメールの続きを読む福山さんの声に集中しました。 「そうです。お気づきかもしれませんが、この段階で彼は……フルです」 「ここですよ! かっこいいね彼! “待っててやる”ってフルのまま待つと。さらにはどうしてドライヤーの前に1回濯がなかったのか? という疑問も含めて“そこじゃない!”んだけど、かっこいいよ(笑)」と福山さんも思わず称賛を送ります。 「彼の使用済み水着を履くことへの抵抗感と彼の親切心との間で揺れ動いていた僕。結局その間にもう一人の男子が受付に走って教室のレンタル水着を借りてきてくれて、全てはことなきを得ました。それ以来、その2人とは練習時間ですれ違うときなどに『よっ!』と声を掛け合う仲になりました。どっちが先に水泳教室をやめたのかも覚えていませんが、子供ながらに人の優しさに救われたことに感謝した思い出です」 「これ、もう一人の男子、気が利きますね。いつもそのコンビで動いているんでしょうね。猪突猛進型の熱い彼とちょっと冷静な彼とで。いやー、それにしてもすごいね。フルの彼は。今頃は間違いなく出世してるんじゃないでしょうか。何かで大物になってるような気がします。水着を忘れた人がいるのを見て瞬間的に自分のをズバーッと脱いで貸すって、なかなかできませんよ普通は。しかも即座にドライヤーで乾燥し始めるって。フル本人の親切心が剥き出しになった瞬間ですよね」 人間の良い面での底力を感じたエピソードに収録スタジオも笑いと清々しいまでの納得感に包まれたのでした。 (TOKYO FM「福のラジオ」5月7日(土)放送分より)