【佐賀競馬】JBCクラシック4着から佐賀移籍のシルトプレ、中島記念制覇へ
有馬記念の後にもう一つ、ドリームレースが行われる。地方・佐賀競馬場で“佐賀版・有馬記念”とも呼ばれる中島記念だ。ファン投票によって選ばれた出走馬たちは今年の佐賀を代表する活躍馬たち。さらに、佐賀初開催となったJBCクラシックで4着に入ったシルトプレが佐賀移籍初戦を迎えるなど注目の一戦だ。 【写真】シルトプレこれまでの軌跡 そのシルトプレは元々門別所属馬で、昨年の道営記念勝ち馬。今年はベルピットとの戦いも注目を集めた。前走・JBCクラシック4着後は北海道に帰らずそのまま佐賀に移籍。JRA遠征したエルムSでは2年連続で後方から末脚を伸ばして5着、4着と力を示す一方で、地方馬同士では先行して脚を伸ばせる馬だ。主戦の石川倭騎手は「乗り難しくなくて、あまり欠点がないのがシルトプレの一番いいところ」と話す。ちなみに、白いチークピーシーズはデビュー当初、進みが良くないことから着用しはじめ、いまではトレードマークともなっている。 アエノブライアンは重賞2勝馬。いずれも2000m以上のレースで、好位につけて終いにも脚を使えるというレースセンスのいい馬だ。シルトプレという強敵がいるが、こちらも実績十分。前走、九州大賞典を勝った時と同様に吉村智洋騎手が兵庫から駆け付ける。 レース展開としてはロンドンテソーロという900mの超短距離(佐賀オータムダッシュ)で逃げ切り勝ちを決めた馬がいるだけに、おそらく逃げるのはこの馬。そこに他馬がどのくらいついていくかでペースは変わるだろうが、シルトプレもアエノブライアンも流れに合わせたポジションから競馬ができるタイプだろう。 ほかに移籍組で注目はビキニボーイとマイネルサハラ。ビキニボーイはJRAデビュー後、3歳時には兵庫に在籍して兵庫ダービー4着もあった。その後、再びのJRAを経て今秋に佐賀に移籍すると3連勝。前走は勝負所でやや置かれる場面も見られたが、直線でしっかり伸びて初の1750mでも勝利を挙げた。距離もこなせそうだ。 マイネルサハラは移籍初戦の前走が流す余裕のある勝ちっぷり。タイムも良く、JRA2勝馬の底力を見せるか。 今年の佐賀競馬を締めくくる中島記念は12月22日18時05分発走。初開催のJBCで盛り上がり、地方競馬初のアイドル・UMATENAが彩った2024年佐賀競馬の集大成をぜひお楽しみください。 ===イベント情報=== 12月22日、中島記念当日は佐賀競馬オフィシャルアイドル・UMATENAの中島記念と有馬記念予想会やライブが行われます。また、中島記念オリジナルグッズが当たる馬ガチャや、玄海町物販ブースも登場。佐賀競馬場でどうぞお楽しみください。 (文・大恵陽子)