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東京五輪に急接近、女子100mハードルが”沸騰”している理由

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VICTORY

 「9.98スタジアム」の愛称で呼ばれる福井県営陸上競技場は夏の夕方、ホームストレートに絶妙な追い風が吹く。昨年、3つの日本新記録が飛び出したAthlete Night Games in FUKUI。第2回大会となる今年は8月29日に開催された。

■競り合いの末の“日本記録越え”

 男子100mでケンブリッジ飛鳥(ナイキ)が日本歴代7位タイの10秒03(+1.0)。男子110mハードルでは金井大旺(ミズノ)が日本歴代2位の13秒27(+1.4)をマークするなど、今回も大盛況となった。そのなかで大会MVPに輝いたのが、女子100mハードルで日本記録保持者の寺田明日香(パソナグループ)に競り勝ち、”幻の日本記録”を叩き出した青木益未(七十七銀行)だ。  ふたりは予選から観衆を沸かせた。1組に登場した寺田が追い風参考ながら、日本記録(12秒97)を上回る12秒92(+2.3)で駆け抜ける。3組の青木は日本歴代6位タイの13秒08(+1.7)をマークした。  それでもふたりは予選の走りに満足していなかった。寺田は「キレがなかったですね。決勝は1台目から3台目を重視できるように修正をかけていきたい」と話しており、青木も「予選は刻みきれなくて、あまり良くなかった。決勝はしっかり間を刻んで積極的に走ることができれば、寺田さんといい勝負ができるかな」と考えていた。  決勝はふたりが競り合い、青木が先にフィニッシュ。タイムは12秒87と12秒93だった。風は+2.1m。公認記録は追い風2.0m以下のため、惜しくも参考記録になったが、ともに”日本記録越え”の快走だった。  優勝した青木は、「今日の調子なら追い風参考でなくても、12秒9台後半くらい出るかなと思っていたんですけど、ここまでは予想していなかった」と笑顔を見せた。惜しくも日本記録を逃したかたちになったが、「ここは風が凄く良いので、仕方ない部分です。でも、自分がこのくらいの力で走れることがわかった」と大きな手ごたえをつかんでいる。  敗れた寺田も予選と決勝で12秒9台を2本そろえるなど、非常にパワフルだった。 「決勝は中盤が浮いてしまい、予選よりも崩れたなという印象です。でも、追い風参考とはいえ予選と決勝を12秒台で走れたのは力がついてきているということ。それより先に進んで、安定的に12秒8台、7台で走るためには、新たなチャレンジをしないといけません。スプリントに対してのハードル技術が伴っていないので、そこは日本選手権に向けての修正ポイントになるのかなと思います」

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