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中国人が「マスク」無料配布で恩返しのワケ...中国への支援物資に書いた『漢詩』が“1300年経て再び日中を繋ぐ”

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MBSニュース

宛先に添えたメッセージが、『山川異域 風月同天』という漢詩でした。これは『住む場所は違っても風月の営みは同じ空の下』という意味です。 「『生まれたところは違っていても同じ仲間だよ』というメッセージを込めて、中国の人には分かるだろうということで付けさせて頂いた。」(本田恵三さん)

“漢詩付きの支援物資”報道はSNSで瞬く間に広がる

この漢詩が添えられた物資が中国に届くと、現地メディアが報道しました。ニュースは瞬く間にSNSなどで広がったのです。この事について中国・上海の街で聞いてみると?

(男性)「知ってる知ってる!こういう漢詩が書かれていたんだよね。」 (男性)「今回初めてこの漢詩を知りました。日本と中国は“一衣帯水”ですね。」 (女性2人組)「ウイルスの前に国境は無い。お互いが助け合うことにとても感動しました。」 多くの人が日本の支援物資を知るきっかけになっていました。実は、この漢詩。日本と中国を繋ぐのは今回が初めてではありません。そのルーツを辿りますと、奈良の世界遺産・唐招提寺と深い関わりがありました。

鑑真和上の心も動かしていた「漢詩」

律宗の総本山でユネスコの世界遺産に登録されている唐招提寺。建立したのは奈良時代に唐から日本にやってきた僧侶・鑑真です。実はマスクに添えられた『山川異域 風月同天』と同じ漢詩が、鑑真の来日に大きな影響を与えたと言われているのです。 MBS辻憲太郎解説委員が、その唐招提寺を訪れ、話を聞きました。 「今から1300年前の西暦717年、長屋王という方が1000枚の袈裟を唐の国に届けた。その時に、『日本もあなた達と同じお釈迦様の教えを講じている国民なので、これを縁に場所が違っていても親戚づきあいをさせてください』という意味を込めて1000枚の袈裟に『山川異域 風月同天』の刺繍を縫ったんです。」(西山明彦長老)

日本は仏教を広めるため、唐に「立派な僧侶を派遣してほしい」とお願いしたのです。

そこで白羽の矢がたったのが鑑真でした。しかし… 「お弟子さん達が、『日本へ行くのをやめてほしい』と。野蛮な国だと聞いていると。そして船で行くのは危ないと。万に一つも成功しないんだと。」(西山長老) 周囲が猛反対する中、鑑真は弟子達にこう告げたといいます。

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