「味も大きさも魅力的」ブルーベリー、昼夜の寒暖差でおいしく 信濃町、収穫進む
信濃町で栽培が盛んなブルーベリーが旬の時期を迎えている。果実を県内や都内のホテル、レストランなどに出荷する伊藤ブルーベリー農園(富濃)では25日、作業員7人が濃紺に実った果実を手際よく摘み取っていた。 【写真】籠いっぱいに収穫されたブルーベリー 濃紺に実った
園主の伊藤利定さん(75)によると、ブルーベリーの栽培適地は、夏の最高気温がおおむね30度未満の火山灰土。冷涼な気候の信濃町は昼夜の寒暖差も合わさって、おいしい実ができるため、古くから農家が栽培してきた。
この日、時折口に運んで「おいしい」と笑顔を見せた作業員たち。宮谷翠(すい)さん(23)=飯綱町=は「味も大きさも魅力的」と強調した。
伊藤さんは約50年前に農園を始め、標高約700メートルにある畑(計6千平方メートル)で育てている。酸味のイメージが一般的だが、伊藤さんの畑には少し大きめで甘い果実が実る。「生で食べるのが一番うまい。熟したブルーベリーを多くの人に味わってほしい」と話した。