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仮想敵国が味をしめる悪しき前例になる可能性~イージス・アショア地上配備中止

配信

ニッポン放送

日本の報道には「いかに相手の攻撃を防ぐか」という意識がない

奥山)単純に言えば、大喜びです。いままではイージス・アショアが配備されて、ミサイルを撃ってもなかに落とせなくなると思っていたのが、配備を止めるということになってしまうので、「これで撃てるではないか」という事態になり、敵側としては有利だということです。こういう戦略を考えるときに、我々がやらなければならないことは、相手に対する「思いやり」なのです。 飯田)思いやりですか? 奥山)ミサイル・ディフェンスというものは、盾をどうするかという話なのですが、盾そのものが「相手にとってどうなのか」ということを我々は想像しなくてはいけないのです。つまり、ミサイル防衛があることによって、相手に「攻撃できないな」と思い留まらせることが、この問題の本質にあるのですが、どうも日本国内のメディアの報道を見ていると、「いかに相手の攻撃を防ぐか」という意識がないことが残念だなと思うわけです。 飯田)思いやるとは親切にすることではなく、相手の思いを汲むというか、想像すると。 奥山)そうです。相手の思いを想像して、こちらに攻撃させにくくする意識の方向が、日本の場合、内向きばかりになってしまっている。「相手にいかに負担を与えるか」という考えになっていないのです。

これ以上イージス艦を増やすことは難しい

飯田)報道が出たときに「あれ?」と思ったのですが、止めるということは、別のアイデアがあるのかと思ったら、それはないのですね。 奥山)防衛省としては、イージス艦を増やすということなのですが、海上自衛隊としては「これ以上増やすのは無理でしょう」と。いちばんリクルートが難しいのは、海に出っ放しの若い乗組員の人たちです。彼らにとって携帯を使えないということは、とても厳しいことなのです。陸のどこかにイージスを置いて、海上自衛隊の負担を下げる方向に行かなければ、難しいのではないでしょうか。 飯田)自民党の内部などでは、代わりに敵の基地も叩けるようにして、「撃って来させない」ようにすればどうだという議論が出ています。

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