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リクルート役員柏村美生 社長経験は挫折と挑戦の集大成

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日経doors

リクルートホールディングス執行役員兼リクルートマーケティングパートナーズの社長として約1200人の社員を率いる柏村美生さん。20代からリーダーとして頭角を現し、6年間の中国赴任ではゼロから事業を立ち上げた。その後もさまざまな事業を渡り歩き、新たな価値を世に生み出し続けている。華麗なキャリアとパワフルな仕事ぶりから挫折知らずの「スーパーウーマン」をイメージしがちだが、「30代まではできない自分に落ち込んでは、うじうじ悩んでばかりいた」と振り返って笑う。失敗を恐れずに挑戦し続けてきた柏村さんが、キャリア上で幾度となく訪れた逆境から学んだこととは――。 【関連画像】リクルート提供資料を基に日経doors編集部で再構成 上 リクルート役員柏村美生 社長経験は挫折と挑戦の集大成 ←今回はここ 中 20代で中国赴任 「頼る」マネジメントでチーム力強化 下 リクルート役員柏村美生 家庭とキャリア両方欲張って ●ソーシャルワーカー志望の大学生がビジネスの世界に飛び込んだ理由  実は、もともと民間企業に就職するつもりはなかったんです。大学時代は社会福祉を学び、ボランティアに明け暮れる日々。卒業後はソーシャルワーカーとして、障がい者と社会の接点をつくる仕事がしたいと考えていました。そんな私がなぜビジネスの世界に足を踏み入れようと思ったのか。それは、ある出来事がきっかけです。  大学3年生の時、障がい者の作業所のイベントで筋ジストロフィーの人たちと仙台旅行に行ったんですね。当時の車椅子は重さが10㎏以上もあって、移動はかなり大変でした。通常、障害者手帳を見せればほとんどの施設が無料見学できるのですが、あるお寺では拝観料を300円払う必要があった。それを告げたところ「では、中に入らずお寺の周りを回ってください」とおっしゃったんです。車椅子で生け垣の周りを20分かけて一緒に回りました。  「こんな社会、なんか変だ……」。この経験は、私の心を大きく揺さぶりました。福祉が補助金頼りである限り、この状況はおそらく変わらない。このまま私が福祉の世界に進んでも、きっと何もできない。だから、ビジネスの世界で学んで社会の新しい仕組みをつくる側になろうと決意しました。誰もが当たり前過ぎて諦めている“負”の部分を解決してビジネスとして成立させ、持続可能な仕組みをつくる。そんなビジョンで選んだ会社がリクルートです。

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