【MLB】メッツがフアン・ソト獲得に成功 次はテオスカー・ヘルナンデスやサンタンデールの争奪戦が本格化か
フアン・ソトの決断を待っていたのは獲得を狙っていた各球団だけではない。テオスカー・ヘルナンデスやアンソニー・サンタンデールなど、ソト争奪戦の「プランB」と言われていた選手たちもソトの移籍が決まるのを待っていたはずだ。なぜなら、ソト争奪戦に敗れた球団が自身の獲得レースに加わることにより、得られるオファーの高騰が期待できるからだ。メッツがソト争奪戦を制したことにより、今後はテオスカーやサンタンデールといった「強打の外野手」の獲得レースが激化することが予想される。 2024年シーズンの主要アワード受賞者まとめ 米公式サイト「MLB.com」のマーク・フェインサンド記者によると、ソト争奪戦に敗れた球団のうち、レッドソックスは「プランB」としてテオスカー・ヘルナンデスに狙いを定めているようだ。現在32歳のテオスカーは1年契約でドジャースに加入した今季、154試合に出場して打率.272、33本塁打、99打点、12盗塁、OPS.840の好成績をマーク。レッドソックスは左翼ジャレン・デュラン、中堅セダン・ラファエラ、右翼ウィルヤー・アブレイユ、DH吉田正尚と外野手が揃っているものの、今季チーム最多の31本塁打を放ったタイラー・オニールがFAでオリオールズへ移籍したため、長打力がダウン。オニールに代わる長距離砲としてテオスカーを欲しがっているとみられる。 一方、ブルージェイズはテオスカー・ヘルナンデスよりもサンタンデールを好んでいるという。主力のブラディミール・ゲレーロJr.やボー・ビシェット、ジョージ・スプリンガーがいずれも右打者のため、打線のバランスを取るためにスイッチヒッターのサンタンデールが欲しいということだろう。現在30歳のサンタンデールはメジャー8年目の今季、オリオールズで155試合に出場して打率.235、44本塁打、102打点、OPS.814を記録。ブルージェイズは外野のレギュラーがスプリンガーしか固まっておらず、補強が急務となっている。 なお、テオスカー・ヘルナンデス自身はドジャースとの再契約を希望しており、一時は「契約合意に向けて最終段階」との報道も出ていた。しかし、レッドソックスだけでなく、ヤンキースもテオスカーに興味を示しているとみられており、テオスカーも他球団からの関心をエサにして、ドジャースからの提示条件を引き上げることを狙うだろう。レッドソックスやヤンキースが「ソト資金」を注ぎ込んで好条件をオファーすれば、「相思相愛」のドジャースといえども、のんびりしているわけにはいかないはずだ。今後の動向が注目される。