社会の「先輩」の話を熱心に聞く高島高の生徒たち（高島市今津町）

　滋賀県高島市は、高島高と安曇川高の1年生向けに、地元で働いて生活する大人たちの生き方から学んでもらう催し「ワークライフストーリーエキスポ」を市内のホテルで開いた。生徒たちは社会の「先輩」たちのアドバイスに聞き入った。 【地図】イベントが行われた滋賀県高島市 　若者の市外への流出が進む中、多様な職業があることを伝え、地域に愛着を持ってもらおうと、2017年から開いている。今回は生徒約250人が参加した。建築業や福祉、保育、自衛隊、農家など市内の事業所の担当者や個人ら約50人が講師役を務め、生徒は興味のある職業のブースを訪ねた。 　講師役は両校のOBが多く、今津病院（今津町）の理学療法士の男性（24）は高島高の卒業生。高齢者のリハビリを担い「リハビリが終わり『ありがとう』と言われるとやる気が起きる」と仕事のやりがいを紹介した。話をメモに取っていた高島高の男子生徒（16）は「薬学に興味があるので人体の構造を教えてもらえたことが役に立った」と話していた。 　ほかにも、市消防本部の消防士が日々の訓練、製造業の社員がものづくりについて、説明する場面があった。