中国人民銀、銀行の債券投資を調査 長期金利低下に対応か=関係筋
[上海 13日 ロイター] - 中国指標金利が記録的な水準に低下する中、中国人民銀行(中央銀行)が一部銀行の債券投資について調査していることが複数の関係者の話で13日分かった。 人民銀行の一部支店と人民銀傘下の自主規制機関が、債券投資ポジション、取引高、融資、預金などの情報を収集している。調査の目的や理由などの説明はないという。 ロイターは人民銀行にコメントを要請したが回答はない。 人民銀行はかねて「債券バブル」を警告している。しかし今週は、当局が金融政策スタンスを14年ぶりに「適度に緩和的」に変更したことから長期債利回りが大幅に低下した。 10年債利回りは13日に過去最低の1.765%に低下。週間では20ベーシスポイント(bp)低下と2018年4月以来最大の低下となった。30年債利回りは初めて2%を下回り1.995%と過去最低を記録した。 米国債との利回り差は過去22年で最大となり、人民元に一段と押し下げ圧力がかかる。