Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

和歌の家・冷泉家がクラウドファンディングを実施。文化財を保存する土蔵制作のため

配信

美術手帖

 京都御苑の北側に江戸初期から公家屋敷を構える和歌の家・冷泉家。鎌倉初期から伝わる古典籍や古文書、年中行事にまつわる道具類を公益財団法人冷泉家時雨亭文庫として受け継いでおり、そのなかには、藤原定家筆「古今和歌集」などの国宝もある。  これらの所蔵品の一部を保管していたプレハブ倉庫が破損。資料が雨ざらしとなる被害があった。これを受けて冷泉家は、新たに資料や道具類を所蔵する土蔵を建設し、資料の保存に役立てるめの支援を 「THE KYOTO Crowdfunding」で開始した。  冷泉家の先祖は「小倉百人一首」の選者である藤原定家。鎌倉時代に始まる約800年の歴史を受け継ぎながら、日本文化の原点ともいえる公家文化の資料を次代に伝えている。資料は代々、敷地内の道具蔵に保管されてきたが、経年により崩壊する蔵も出てきており、新たにプレハブ倉庫を建設したが、一昨年の台風で破損。現在は分散収蔵などの対応によってしのいでいるが、アーカイブを集約し研究を促進するためには新たな蔵が必要となる。  今回のクラウドファンディングによって設立を目指す収蔵庫は、しっくい塗りの土壁の蔵だ。人工的な空調設備ではなく、湿度も温度も自然に近い環境で保たれ、耐火性、耐久性にも優れている。  「北の大蔵」と呼ばれる新たな蔵は今夏着工予定で、建設には約2億円が必要となる。財団の資金だけでは賄えないため、クラウドファンディングを含めた様々なかたちで寄付やサポートを募る。クラウドファンディングでの目標金額は350万円で、開始わずか1日で目標金額を達成したが、引き続き継続。リターンとしては、冷泉家オリジナルの筆ペンや卓上布、特別見学会などが用意されている。

【関連記事】