クロマグロ“漁獲枠拡大”提案に向け調整へ
Nippon News Network(NNN)
太平洋クロマグロの資源管理をめぐり、水産庁は10月にも行われる見込みの国際会議にむけて、漁獲枠の拡大を提案する調整に入りました。 資源量の減少が心配されている太平洋クロマグロは、2015年に現行の漁獲規制が始まり、毎年、漁獲枠について国際会議で話し合われています。 水産庁は、21日、太平洋クロマグロの資源評価についてウェブ説明会を開きましたが、太平洋クロマグロの資源量は近年、回復傾向にあり、将来的にも資源量が回復する見通しが立つとしました。 その上で、次の国際会議で、漁獲枠を増やす提案を行う調整に入るということです。 ただし、太平洋クロマグロの資源量は回復傾向にあるものの、過去に比べると、依然低水準のままで、去年も、漁獲枠の拡大について合意は得られていません。 さらに、今年は9月に開催予定だった国際会議が、新型コロナウイルスの影響で10月にオンライン形式に変更されて行われる見通しで、各国間の画面越しの調整は、より一層難しくなるとみられています。