協和が金属屋根のカシメロボット共同開発。施工サービスを全国展開
鉄鋼二三次流通流通大手の協和(本社・東京都台東区、社長・河崎東美彦氏)はこのほど金属屋根のハゼ折板用の自動カシメ装置「シーミングK2(ケイスクエアード)」を建ロボテック(本社・香川県木田郡)と共同開発した。従来型の機械に比べて軽量化、高速化、省人化を実現。アライアンス・パートナー5社とも協力体制を整えて今月から全国で施工サービスを展開する。 シーミングK2は折板屋根の施工作業において自動で折板を締め付けるロボット機械。従来型の機械に比べて小型・軽量化を実現し、重量は約30キログラム弱と約35%軽量化した。締め付ける速度も最大350ミリ/秒のスピードで稼働することができ、従来機に比べて作業性は約1・5倍向上。1万平方メートルの現場では約16時間程度で完了するとしている。 また最大の特長はロボットが自動で施工する省人化だ。ブレーキ機構が内蔵されており、屋根端部ではセンサーが反応して自動で停止する。即時停止ボタンも備えており、万一の機械の落下も防止する。また従来機の作業では必要だった吊子および中間部の仮締め作業も不要としている。 同社ではシーミングK2による施工サービスを全国的に広げる。同社の商圏エリア(東北・関東・信州)のほか、全国5社(近畿・津熊鋼建、北陸・北川、四国・シンコユニ、北九州・信和鋼板、南九州・平島)とアライアンス・パートナーを形成し、シーミングK2100台体制(協和60台、アライアンス先40台)でサービスを展開する。 河崎社長は「全板連大会の会場でデモ機を実演したところ、非常に好評だった」と手応えを感じており「従来機は工具機械だったが、シーミングK2は自動で作業するロボット」と違いを強調、「安全性とともに、施工現場における作業負担を軽減していきたい」と話す。