日銀・黒田総裁会見1月18日(全文3完)金融政策の効果は十分だが、2%目標は未達成
日銀の黒田東彦総裁は金融政策決定会合後の18日午後、記者会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは、「日銀・黒田総裁、金融政策決定会合後に定例会見(2022年1月18日)」に対応しております。 【動画】日銀・黒田総裁、金融政策決定会合後に定例会見(2022年1月18日) ◇ ◇
現行の金融政策の効果と副作用をどう認識しているのか
ニッキン:すいません、ニッキンの【タダ 00:47:07】と申します。先ほどの質問と、ちょっと関連はするんですけれども、現行の金融政策についてなんですが、間もなく異次元緩和政策が始まって10年目で、あと、マイナス金利政策も7年目を迎えようとしていますけれども、あらためて現行の金融政策の効果と副作用についての認識を伺えればと思います。あと、そもそも量的・質的緩和ですとか、世界の中央銀行の中でも日銀が先駆けて取り入れている政策がある意味多いと思うんですけれども、時期はいずれにせよ、政策の出口ですとか手仕舞いという発想がそもそもあるのかということと、そのような発想がある場合、政策手段ですとか市場とのコミュニケーションにおいて、前例がないっていうこともあると思うんですが、そのようなリスクについて現状どのように考えているのか、認識を伺えればと思います。 黒田:あくまでも金融政策として、2%の物価安定の目標をできるだけ早期に実現するということを目指して大幅な金融緩和を粘り強く続けてきましたし、今後も2%の物価安定目標の実現を目指して粘り強く行っていくつもりであります。そうした下で、量的・質的緩和という形で、いわゆるイールドカーブ・コントロールという形になっておるわけですが、先ほど来、申し上げてるとおり、量と質と両方考えているわけですが、あくまでもチャネルとしてはどうしても金利が中心で、もちろんアベイラビリティーとかその他もあるんですけども、やはり金利というものが経済活動にどのような影響を及ぼすかということであると思います。