「真田丸」の上田城、例年以上のにぎわい 千本桜まつりスタート
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真田氏が徳川軍を2度にわたり撃退した長野県上田市の上田城。城内の桜が満開になった7日から始まった「上田城千本桜まつり」が例年にないにぎわいです。NHKのドラマ「真田丸」の主要な舞台でもあり、県外からの観光客も目立ちます。4月24日には火縄銃の音がとどろく鉄砲隊の演武などがある恒例の「上田真田まつり」も予定。ドラマ絡みでより多彩なイベントとするなど、地元はかつてない力の入れようです。
満開の桜と真田の城
上田城千本桜まつりは17日まで開き、期間中は日没後の桜をライトアップ。城内に設けた茶屋でクルミのおはぎや焼き鳥などを楽しめるほか、各所に設けた物産コーナーで地酒やおやき、記念グッズなどを売り出す物産展を24日まで開きます。 満開の桜に彩られた東虎口櫓門(ひがしこぐちやぐらもん)前の広場は、暖かい日差しと花の香りに包まれてのんびり城の見物を楽しむ家族連れなどの人の波。「これが真田の城か」とうなずきながらカメラを向ける県外からの観光客も。家族連れや子どもたち、カップルの若者たちは真田幸村や真田十勇士に扮(ふん)した「信州上田おもてなし武将隊」との記念撮影に大喜びでした。
上田城は櫓門をはじめ、真田信之が松代(長野市松代町)に移封の際、「父昌幸の形見として運ぼうとしたがびくともしなかった」と伝えられる大きな「真田石」や、県宝の西櫓(にしやぐら)、本丸跡、上田城から近くの太郎山に通じていたという伝説の「真田井戸」など見どころも豊富。真田石のある石垣は、実際には真田の後の仙石氏が上田を治めたころに造られたのですが、真田一族への人々の思い入れがうかがえる伝承とされています。
24日には鉄砲隊の演武も
上田城跡公園にある旧市民会館では来年の1月まで「信州上田・真田丸大河ドラマ館」を設営。ドラマで使った衣装やセットを展示しています。ほかに城内にある真田神社や、堀の中をかつて走っていた電車の線路敷の跡、ケヤキ並木などが散策を楽しむ人たちでにぎわっています。まつりの実行委員会は「期間中の人出は40万人を期待したい」と話しています。 24日の上田真田まつりは午後2時30分からの鉄砲隊の演武をはじめ、武者行列、真田みこし、上田獅子奉納などを予定。前日の23日は午後4時から真田ゆかりの地のリレートークやゆるキャライベントなどの「真田丸フォーラム」を市内で予定しています。