May J.やセカオワなど5組が初出場……今年の紅白歌合戦の見どころは?
「HKT48」出場でAKBグループ勢ぞろい
また、同年10月にAKB48グループの4つ目の姉妹グループとして、福岡・博多を拠点に結成されたのがHKT48だ。 AKB48が昨年8月にリリースしたシングル「恋するフォーチュンクッキー」でセンターを務めた指原莉乃、最新シングル「希望的リフレイン」で同グループの渡辺麻友とともにWセンターを務めた宮脇咲良などの人気メンバーが数多く在籍しており、AKB48、SKE48、NMB48とともに、今年は紅白単独出場を決めた。芸能評論家の三杉武氏は語る。 「今年は九州7県を舞台にした初の単独ツアーや全国ツアー、12月にはAKB48グループとして初となる台湾公演も成功させました。6月に開票された『第6回AKB48選抜総選挙』では劇場支配人も兼務する指原さん、宮脇さんの2人が上位16位までの選抜メンバー入りしたほか、メンバー14人が80位までの圏内入りを果たしました。AKB48グループの中では、国内最後発ながら今もっとも勢いのあるグループと言われており、紅白初出場が有力視されていました」
“意外な”初出場組「V6」「薬師丸ひろ子」
その一方で、デビュー20周年イヤーの今年に初出場を果たすのが、ジャニーズ事務所の人気グループ「V6」だ。 ジャニーズ事務所所属グループといえば、SMAPや嵐など毎年数多くの人気グループが紅白のステージを彩っており、V6の初出場は意外な気もするが……。 「V6は例年、ジャニーズ事務所が大みそかから元旦にかけて行うカウントダウンコンサートに出場するケースが多く、自然と紅白とは縁が薄かった。ただ、今年は20周年イヤーということに加えて、メンバーの岡田准一さんが大河ドラマ『軍師官兵衛』の主演を務めたこともあり、初登場が決まりましたね」(音楽誌編集者)
80年代に人気アイドルとして活躍した薬師丸ひろ子も、意外にも今回が初出場となる。 「薬師丸さんは、81年に公開された主演映画『セーラー服と機関銃』の主題歌がヒットを飾りましたが、当時は大学受験を控えて休業していたため、翌82年の紅白では出場を辞退し、代わりに桜田淳子が同曲を披露しました。その後も、『探偵物語』や『Wの悲劇』、『メイン・テーマ』などヒット曲を放ちましたが歌手としての出場はなく、昨年に『あまちゃん』コーナーにゲスト出演し、自身が演じた鈴鹿ひろ美として『潮騒のメモリー』を歌って話題になりました。昨年末には女優デビュー35周年を記念したカバーアルバムをリリース、今年は単独コンサートを行うなど音楽活動にも精力的に励んでおり、今回満を持して“薬師丸ひろ子”本人としての出場となります」(三杉氏)
久々出演の大物アーティストも続々
初出場組だけでも何とも魅力的な顔触れが揃う今年の紅白だが、現在放送中の朝の連続テレビ小説「マッサン」の主題歌を歌う中島みゆきや過去に中継での出演はあったもののNHKホール初見参となる長渕剛など、普段はテレビ露出の少ない大物アーティストの出場も決定しており、見どころは多い。28日には中森明菜が企画枠としてアメリカから生中継で出演することも発表された。