フェラーリ「テスタロッサ」にロータリーエンジン搭載! 掟破りのRE雨宮のチューニングカーを解説
フェラーリ「テスタロッサ」をRE雨宮がカスタム!
東京オートサロンの会場で謎のスーパーカーを発見。そのボディは往年のグループCカーを彷彿させるカウルを装着している。このクルマはいったい何なのだろうか。 【画像】「テスタロッサ」の面影ないチューニングカーの全容を見る(8枚) 実はこのレーシーなクルマを製作したのは、ロータリーショップとして有名な「RE雨宮」だった。東京オートサロンでは、チューニング・カスタムの顔役として我々に毎年のように夢のクルマを披露してくれるショップだ。
●気がつく人にだけ分かる「チラ残し」 過去を振り返ると、“グレッティ”シリーズからはじまったRE雨宮のチューニングカスタムの歴史は、東京オートサロンと共にあった。 毎年のように新作を発表し、今年はどんな注目のマシンを見せてくれるのか? そんなワクワクした気持ちで東京オートサロンを楽しみにしていたクルマ好き、チューニング好きは少なくないなだろう。 RE雨宮代表の雨宮氏(通称:雨さん)は、チューニングとカスタムの無限の可能性を切り開く人物。自身がこだわるロータリーエンジンを使って、自分が思い描くクルマを生み出す。その発想力、技術力、そして実行力はマツダ本社も一目置くともいわれている。 そんなRE雨宮が、東京オートサロン2022で登場させたのが「IMS Ferrari and RE雨宮」の名を持つスーパーカーだった。ベース車は驚くことにフェラーリ「テスタロッサ」である。 まるでテスタロッサの面影はないが、唯一オリジナルとして残されている箇所を聞いてみた。「ほとんど作り変えているけれど、外装では分かる人には分かるかもしれない“ルーフ”と“ドア”、それに“内装”がオリジナルだね」という答えがかえってきた。 確かによく見ると、AピラーとBピラーのライン、さらにドアもそのままテスタロッサだ。実際にそのドアのガラスには、純正のフェラーリマークが入っていた。 それ以外はすべてリメイクされているので分からないが、逆にベース車両がわかってしまったらショーカー的要素のあるチューニングカーとしては面白くもなんともない。その点、IMS Ferrari and RE雨宮は、実際にオートサロンの会場で目にした人を驚かせたに違いない。