岡崎朋美さん、高木菜那さんらが激走 スピードスケート・全日本選手権会場で豪華メンバーの対決が実現
◆スピードスケート◇全日本選手権第2日(14日、青森・YSアリーナ八戸) 全日本選手権の会場で初の試みとなる「YSリタイヤーズカップ」(OB・OGレース)が開催された。女子500メートルで1998年長野五輪銅メダルの岡崎朋美さん(53)、18年平昌五輪2冠の高木菜那さん(32)をはじめ、84年サラエボ五輪代表の今村俊明さん(62)、鈴木靖さん(62)、98年長野五輪代表の野崎貴裕さん(50)、22年北京五輪代表の押切美沙紀さん(32)、郷亜里砂さん(37)ら幅広い年代のスケーターが100メートルで競い、会場を盛り上げた。 第1組で大きな歓声を浴びたのは岡崎さんだ。観戦で訪れた会場で開催を知り、スケート靴を借りて飛び入りで参加。13秒75の7位と、53歳とは思えない力走にも「ちょっと言い訳なんですけど、自分のスケート靴じゃなかったから、いまいちのタイムで。自分のスケート靴だったら、たぶん表彰台に上がれたかなと」。現役さながらの勝負への執念を見せつつ、「楽しかったです。スケートは楽しいので、ぜひ皆さんにも滑って欲しい」と笑顔だった。 最終組では高木さんと押切さんの同級生対決が実現。高木さんが11秒71をマークして2位に入り「(22年春に現役引退後)2年半ちゃんと滑ってなかったので、11秒出るとは思ってなかった。割と頑張ったなと思って」と胸を張り、0秒18差で3位だった押切さんは「勝てると思っていたら負けちゃったんで、それはめっちゃ悔しかった。でもこういうイベントをすることで、みんなが盛り上がって良かった」と振り返った。 今回のイベントは高木さんや押切さんが中心となって企画した。高木さんは「北京五輪はコロナ禍だったので、そのまま引退して、私たちのレースを見られてない方々もいると思う。そういう人たちのためだったり、引退してもスケートを楽しむ機会があれば、もっと(スケート界が)盛り上がっていけるのかなと思った」と明かした。今後も継続していきたい考えで、「まだまだ引退して滑れる選手はいると思う。これからもっとイベントを大きくしていけたら」と意欲を示した。
報知新聞社