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滋賀「明るい廃墟」が人気復活、なんで変わったのか?

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Lmaga.jp

かつては人が全くおらず、半数以上が閉店している状況だった商業施設「ピエリ守山」(滋賀県守山市)。数年かけてリニューアルを繰り返した結果、今や人気施設として大変身を遂げている。 【写真】きれいな廃墟と呼ばれた頃 そんななか注目を集めたのが、BUBBLE-B(@BUBBLE_B)さんによる「あの『ピエリ守山』を綺麗な廃墟だと(まだ)思ってる人は多い。今は人気が盛り返して復活してると言うと驚かれる」という投稿。約1万を超えるいいねが付き、「アレが廃墟とは思えない」、「一度行ったらリピーターになってしまいました」と変貌が伺えるコメントも。 同施設は2008年にオープンするものの、周辺に商業施設が次々とオープンし業績不振に。そのため一時期は、大多数の閉店した店舗が明るい照明の下に軒を連ねる様子から、ネットを中心に「明るい廃墟」「綺麗な廃墟」などと呼ばれていた。 しかし、総合不動産デベロッパー「サムティ」が株式を取得し、2014年12月にリニューアルしたのが大きな転換期に。「H&M」など県下初のアパレルショップが続々と出店し、今もさらなる進化を遂げている。 「ピエリ守山の復活を知っているのは地元民だけ。東京ではいまだに廃墟と思っている人も少なくないので『廃墟じゃなくなった』とツイートするたびにバズるんです(笑)」と話すのは、2019年末に神奈川県からUターンし、現在は滋賀県に在住の投稿主で音楽家のBUBBLE-Bさん。 2008年のオープン当初から「ピエリ守山」に注目してきたマニアで、2013年は閑散とした様子に驚愕していたが、リニューアル後については「館内が広く、お客さんの密度もあまり高くないので買い物していて気持ちがいい。加えて、京都にもないバーガーキングやスガキヤが入店していて、ありきたりじゃないところがいいし、飲食だけでもここに来る価値があります」と思い返す。 そして、さらなる盛り上がりにひと役買ったのは2019年3月に誕生した総合温浴施設「守山湯元水春」と天然温泉だと分析。琵琶湖を望む絶景も「最高」と大絶賛し、「琵琶湖が眼下に見渡せる、県内の日帰り温泉はあまりないんです。茶褐色のお湯も珍しいし、展望風呂は源泉掛け流し!めっちゃ贅沢ですよね」と熱く語る。 リニューアルについて同施設の支配人・児山一晃さんは、「当施設でしか買えないもの、体験できないことを提供するため、近隣にないテナントの誘致に力を入れました。その中には、温浴施設や屋外アスレチックなど、『コト消費』に対応できる体験型や時間消費型のショップも充実させています」と、対策をおこない続けているとのこと。 また、「守山湯元水春」の出店について同店の奥出さんは「出店を検討していた段階で、ピエリ守山さんはすでに多くのファミリー客や地元客に愛される商業施設になっていた。琵琶湖を望むロケーションを活かした運営で、さらに同施設の可能性を引き出せると感じた」とコメントしている。 その結果、「琵琶湖の景観や対岸の山々に沈む夕陽を眺めながら、食事ができたりお風呂に入ったりと、普通のショッピングセンターでは味わえない特別な時間を過ごせる」「京都や大阪まで出かけなくても、人気ブランドや流行している雑貨や飲食店などを利用できるのがうれしい」と、今や地元住民だけでなく、遠方からもわざわざドライブして行きたくなる施設へ成長しているのだ。 現在はコロナウイルス感染症対策のため、営業時間を1時間短縮中。10時~20時、レストランパークは11時~21時。「守山湯元水春」は10時~24時。 取材・文/中河桃子

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