「赤字路線を存続して」JR株を買う自治体 “モノ言う株主”提案をJRは聞き入れるのか JR西日本社長「一株主様の提案でその通りには・・・」 【news23】
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あなたの町が“モノ言う株主”になるかもしれません。JRの株を買うという自治体の選択、その狙いとは。 【写真で見る】ICカードが使えない!岡山県・真庭市の駅の様子 ■JR嵯峨野線が大混雑 知事も動く 全国屈指の観光地、京都・嵐山。紅葉も見頃を迎え、多くの人が行き交います。 スペインからの観光客 「20日間くらい日本を旅行していますが、一番混んでいる観光地です」 観光客の多くが利用しているのが電車です。京都駅行きのホームは人であふれかえっていました。実はJR嵯峨野線、1時間あたり5本から4本に減便していた時期もあり、インバウンドの殺到などで車内は大混雑。地元では大きな問題に発展しています。 混雑緩和のため、知事がJR西日本にダイヤ見直しを求める要望書を提出する事態に。 京都府・西脇隆俊知事 「我々の思いは十分に伝わったと思う」 そして「京都・嵯峨嵐山間」では今年のダイヤ改正で増便が実現したものの、「満額回答」ではありませんでした。 ■増便求めるも…“1時間1本”のまま 嵯峨嵐山駅の先にある「亀岡・園部間」。 亀岡市民 「昼間1本しかないんで、1時間に」 昼の時間帯が、おおむね1時間1本に減便されたままなのです。 亀岡市民 「時間を調整するのが難しい。向こう(目的地に)着いて時間余ったりとか全然ある」 亀岡市在住の高校生は進学を機に「嵯峨野線園部行き」を利用するようになりました。 嵯峨野線を利用・高校1年 「園部行きは『1時間に1本か、少ないなあ』と思って見てたんですけど実際に乗ってみると少ないですよね」 この日は期末テストで昼前に下校できるはずでしたが電車が来ないため、学校で友人と時間を潰していたといいます。 嵯峨野線を利用・高校1年 「学校の終わる時間と電車が微妙にかみ合わない。1本ずらさなあかんなとか考えるのはめんどくさいというか不便」 亀岡市の”大動脈”ともいえる嵯峨野線。「亀岡・園部間」の便数が増えなかった理由についてJR西日本は「利用状況等を総合的に勘案して決定している」としています。