【片づけの超基本】捨てながら片づけない、収納しない、座り込まない
片づけがうまくいかないのは、間違ったやり方のせいかもしれない。 片づけを始めたのに、なぜか片づける前より散らかってしまう…。 誰もが経験したことのあるこの「珍現象」、実は多くの人が無意識にやってしまうNG行動が、この状況を生んでいる。 そこで、登録者数16万人の人気YouTube「イーブイ片づけチャンネル」の運営者であり、書籍『1万軒以上片づけたプロが伝えたい 捨てるコツ』の著者・二見文直氏に、片づけ初心者に伝えたい「3つのルール」を伺った。 効率よく片づけを進めるヒントがきっと得られるはず。(構成/ダイヤモンド社・和田史子) 【この記事の画像を見る】 ● 困った! 片づける前より散らかってしまった… 「片づけのやり方を教わったことがないので、正直どうやればいいかわからないんです…」 このような相談を受けることがよくあります。 「片づけのやり方がわからない」とか「片づけが苦手」と言う人たちがみなさんお悩みとしてあげるのが、「片づけをしていたのに、なぜか片づける前より散らかってしまった」というものです。 片づければ片づけるほど、部屋が散らかる。なぜこうなってしまうのでしょうか。 実は片づけには次の3つのルールがあります。 1.捨てながら片づけない 2.捨てながら収納しない 3.捨てながら座り込まない ひとつずつ説明しましょう。 1.捨てながら片づけない 捨てることに慣れていない人は、捨てながら片づけようとしたり、捨てながら収納し始めることがあります。これはNGです。 例えば、廊下にダンボールが積み上がっているとします。 まずはこれを片づけるとき、みなさんはどうしますか?
● ダンボールを片づけようとしただけなのに… 2.捨てながら収納しない ダンボールを開けると、通販で買った化粧品が出てきました。さっそく化粧品を洗面所に持って行ったら、使いかけの化粧品もたくさんあったので、いつの間にか化粧品の整理・収納を始めてしまいました。 通販で買った化粧品は入らないので、洗面所の収納ボックスをネット通販で買います。すると、「あの部屋にも棚が欲しい」などと、他の買い物も始めてしまった…。 ふと気づきます。 「あれ? 自分は今、ダンボールを片づけようとしていたのでは?」 ほかにも、こんなケースが。 リビングの床に散らかっているモノを捨てていて、椅子に積み上がった洋服をクローゼットに戻そうとしたら、クローゼットも散らかっていて一気にやる気がなくなった…。 みなさんも、経験はありませんか? ● とにかく捨てることに集中する 片づけの基本は捨てることだと、本連載では何度もお伝えしています。 いったんモノを捨て始めたら、とにかく捨てることに集中です。 廊下のダンボールを処分するのであれば、中の化粧品はいったん廊下の端に避難させます。そして、片づけや片づけや収納に気をとられずにサクサク捨て続けることが大事です。 リビングも同様です。たとえ移動すべきモノがあっても、いったん脇によけて、その場所から動かずに作業を続けます。また、その場を動かずひたすらゴミ袋にいらないモノを入れていただきたい。 ここでやってはいけないのが、ソファに座り込んでしまうことです。 3.捨てながら座り込まない 立ったり座ったりしながら「捨てる」作業をおこなうのは、案外しんどいものです。 ゴミ袋1つ分でも2つ分でもいいので、座り込まずに、キリがいいところまで捨てることに集中してください。 場所を移動するのは、一箇所ずつ完全に捨て終わってからです。あちこち中途半端に捨てるのではなく、少しずつ確実にスペースを広げていくイメージで作業を進めましょう。
二見文直