ウインターカップからBリーグへ。米須玲音(東山高)が特別指定選手として川崎に加入!
ウインターカップから約2週間。今大会で輝いた一人の若者がBリーグの門をたたいた。 米須玲音。 東山高を率い、チームを大会準優勝に導いた司令塔だ。1月13日、川崎ブレイブサンダースが米須を特別指定選手としてチームに迎え入れることを発表した。 1950年のクラブ創部以来、現役高校生をチームに迎え入れるのは川崎にとって初めてのことだ。北卓也GMは「ディフェンスを翻弄するパスセンス、パス1本でファストブレイクを出すプレーなどたくさんの魅力があります。見ている方々を興奮させるプレーヤーだと思っています」と米須を評すると共に、加入の経緯について「2019年をウインターカップの準決勝(福岡第一戦)を見ていて、当時の注目選手は河村勇輝選手(東海大1年)だったのですが、東山にパスがうまい子がいるなというのが私が映像越しで見た米須選手との初対面でした。その後いろいろな情報を集め始めて、昨年のウインターカップ京都府予選の前に大澤(徹也)先生に連絡をして、(他のクラブから)特別指定選手などの声掛けがあるのかを確認しました」と説明。 これまでは『リクルートは大学から』という色が濃かった日本のトップリーグだが、近年は高校生以下のカテゴリーにも優れた選手が多く、川崎も高校生プレーヤーに注目し始めていた。その中で北GMの目に留まったのが米須だったのだ。 見る者を驚かせる天性のパスセンスはもちろん、仙台大明成戦とのウインターカップ決勝終盤に同点に追い付くフリースローを3本決め切った点も、北GMが心を打たれたシーンの一つだったそうだ。 最後の大会に集中させたいという大澤コーチの意向もあり、具体的に特別指定選手として迎え入れるための話が進んだのは大会終了後。米須自身も「ウインターカップが終わって高校バスケを引退した後、自分はどうしていけばいいのかと考えたときに大学に入るまでしっかりと努力する、大学までの期間でしっかりとバスケットをしたいと思っていました。その数ヶ月間で成長できる部分を探すことが必要」と考えていたことから、川崎への加入が実現した。 <動画>バスケ用語で英語を学ぼう