海外メディアが村田夏南子の「UFC」圧巻デビューを絶賛「一級品のレスリング力を世界に披露」
香港のサウスチャイナモーニングポスト紙は、「村田が支配的なデビュー戦の勝利とともにハビブとの比較を描く」との見出しを取り、「村田がストロー級のベテラン、ランダ・“クワイエットストーム”・マルコスを3ラウンドにわたって苦しめてUFCベガス14のデビュー戦を全員一致の判定で勝利し、世界へ一級品のレスリング力を披露した」と伝えた。 記事は、中継した解説陣の一人、UFCの殿堂選手、マイケル・ビスピン氏が「まるでハビブ・ヌルマゴメドフのフラッシュバックを見ているようだ」とコメントしていたことを紹介した。 ハビブはロシア出身のUFC無敗の王者で、プロボクシングの元5階級制覇王者のフロイド・メイウェザー(米国)とボクシングマッチを戦った元UFC2階級王者のコナー・マクレガー(アイルランド)に土をつけたことでも知られる。 同紙は、「村田(12勝1敗)がマルコス(10勝11敗1分)をマットに激しく追い込んだ仕事は、引退したロシアのライト級王者(ハビブ)の全盛期を彷彿させるものだった。4-0となったテイクダウン数が試合を物語っている。村田は9分余りをコントロールし、グラウンドでは、激しい一撃を18発中17発も叩きつけ、絶え間ないプレッシャーを与え続ける間に関節技を狙う流れも見せた」と絶賛した。 村田は、中学時代に柔道で全国優勝するなどしたが、“霊長類最強女子”の吉田沙保里に憧れてレスリングに転向。JOCエリートアカデミーに合格してジュニア時代には世界選手権で優勝した。吉田沙保里とは、3度対戦し一度も勝てなかったが、2011年には2ポイントを奪っている。その吉田が欠場した2012年の全日本選手権では優勝したが、リオ五輪の代表権を取れなかったため、総合格闘家転向を決意。2016年にRIZINでデビューし、ここまで日米で11勝1敗の成績を残していた。