海外メディアが村田夏南子の「UFC」圧巻デビューを絶賛「一級品のレスリング力を世界に披露」
元女子レスリングの全日本王者で「RIZIN」で活躍していた村田夏南子(27)が14日(日本時間15日)、米国ラスベガスで開催された「UFCファイトナイト・ラスベガス14」でデビュー。UFC6勝を誇るベテランのランダ・マルコス(35・カナダ)を相手に“疑惑のタップ”もあった圧巻の試合内容で3-0の判定勝利を飾った。「UFC」は、世界最高峰の総合格闘技団体。村田は昨年11月に米国の総合格闘技団体「INVICTA FC」のストロー級王者となったことが評価され、今年7月に「UFC」と契約した。男女含めて日本人でUFCの頂点に立ったファイターは一人もいないが、村田には、その期待があり海外メディアもそのデビュー戦を絶賛した。 強かった。師と仰ぐ桜庭和志のテーマ曲で入場してきた村田は、UFCで2連敗中とはいえ、6勝をマークしているベテランファイターを第1ラウンドから圧倒した。テイクダウンを奪うと、強烈なヒジ打ち、パウンドを容赦なく、お見舞いしてKO寸前にまで追い込む。ブラジリアン柔術の青帯のマルコスに下から足をとられてヒールホールドを狙われ、試合後、「肘を打ってパウンドアウトしたかったが、その気持ちが強すぎて足をとられる場面があった。反省しなければならない」と振り返る場面もあったが、難なくクリアした。 そして第3ラウンドに見せ場を作る。タックルを仕掛けて強引に足をかけて倒すと、右手をクビにスルスルと巻き付ける締め技に入った。青木真也が得意とする“ダースチョーク”である。相手が苦しそうに動くと、今度は、柔道の上四方固めの体勢からクビを締める“ノースサウスチョーク”に移行した。一瞬、マルコスが村田の手を叩きタップしたかのように見えたが、レフリーは、その“疑惑のタップ”を取らなかった。1本勝ちとはいかなかったが、フルマークの快勝。UFCのデータによると、打撃数が「30-18」、テイクダウン数が「4-0」、サブミッション数が「2-0」、そして上のポジションを取ってコントロールした時間が8分11秒と、すべてに村田が圧倒しての鮮烈デビューとなった。 試合後、村田は通訳を介して「デビュー戦で勝つことができて率直にうれしいです。経験を積んでいる選手と戦えて勉強になりました。(今後は)どんどんステップアップしていって、強い相手に立ち向かっていきたいです」と笑顔で語った。 海外メディアも村田のデビュー戦を絶賛した。