塙保己一賞に視覚障害の本間律子さん
埼玉県は11月21日、「第18回塙保己一賞」の受賞者を決定したと発表した。障害があり顕著な活躍をしている人や、障害者のために貢献している人・団体を表彰する制度で、大賞には社会福祉法人聖明福祉協会の会長秘書兼生活相談員を努める本間律子さんが選定された。 本間さんは視覚障害1級で、日本社会事業大学長室多心型福祉連携センター研究員も務める。幼少期から重い視覚障害があり、障害当事者であることを福祉の仕事で生かすために社会福祉士の資格を取得した。 大学在学時には松山市の障害者計画策定プロジェクトチームに参加。現在までに著書や学術論文を多数執筆し、教育、研究、福祉の分野で活躍している。 このほか、奨励賞に視覚障害1級でプロコントラバス奏者の稲木良光さん、貢献賞に交通事故で脊髄損傷を負い、車いす生活を送りながらも障害者支援を行う佐久間侶男ともおさんがそれぞれ選ばれた。 県は21日、本庄市の児玉文化会館で表彰式と記念公演を行う。受賞者3人に表彰状と記念品が授与されるほか、記念公演では子ども劇団による群読劇「世のため後のため 塙保己一物語」が披露される予定だ。