肥薩線復旧「まず鉄道検討」 JR九州社長、バスなども「俎上に」
JR九州の青柳俊彦社長は熊本日日新聞社との新年インタビューで、昨年の7月豪雨で被災し、県内全区間が不通になっている肥薩線について「まずは鉄道でどう復旧していくかが大事な議論のポイントだ」と述べ、鉄道としての再建を優先して検討していく考えを強調した。 一方、鉄道再建には巨額の復旧費も予想されることから、バスなど鉄道以外の輸送手段への転換も「否定するものではない。俎上[そじょう]に上げて議論しないといけない」と指摘。国や県などが本年度中にまとめる球磨川「流域治水プロジェクト」の効果などを踏まえて判断する考えを改めて示した。 肥薩線の復旧費算出については、球磨川治水の進展を踏まえて「来年度中」との見通しを示し、「復旧するのであれば資金確保や将来の路線維持策をきちんと検討した上で決定しないといけない」と述べた。 肥薩線は7月豪雨で球磨川の鉄橋2本が流失するなど450カ所が被災。県内区間を中心とする八代-吉松(鹿児島県)が不通となった。沿線の熊本、鹿児島、宮崎3県や地元市町村などは昨年10月、鉄道としての再建をJR九州に要望した。(宮崎達也)