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睡眠不足はワクチンの効果も下げる。世界一眠らない国民、日本人の免疫が危ない!

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Tarzan Web

睡眠不足は免疫力を下げるだけではなく、肥満の原因にもなる。そして、寝不足ではワクチンの効果も薄まってしまう…。それでも、あなたは睡眠を疎かにしますか?

体内時計の仕切りで免疫力は夜、養われる。

朝ぱちっと目を覚まし、朝食を食べた後に腸がぎゅるぎゅるっと動いてスッキリ快便。午前中バリバリ働いて、ランチを食べた後は一瞬まったり。退社後は適度な運動に勤しみ、夕食後にお風呂に入っていい感じの眠気に誘われさてオヤスミナサイ。そして翌朝ばちっと目を覚まし…。 これが、健康な人の一日のサイクル。多少のタイムラグがあるにしろ、人は大体こんなリズムで一日を過ごす。これが体内時計が刻むサーカディアンリズムと呼ばれるもの。 体温、血圧、ホルモン、自律神経バランス、ほぼすべての生体リズムは体内時計に従って刻まれている。朝起きた時点で、このあたりで体温や血圧を上げ、このへんでホルモンを分泌させるというスケジュールが決定されるのだ。免疫も例外ではない。 「サーカディアンリズムでいうと、免疫に関わる白血球やリンパ球などの細胞は夜に作られることが分かっています」 と言うのは睡眠学のオーソリティ、宮崎総一郎先生。 「活動時間である日中は、いろいろ忙しいので修復や免疫に関するシステムケアは後回しになります。白血球やリンパ球の数が最大になるのは夜の10時過ぎ、カラダを修復する成長ホルモンは最も眠りが深くなる深夜です」 なぜ人は眠るのかという深淵な問いに未だ答えは出ていないが、「疲れたから寝る」という消極的な理由ではない。 夜の間にしっかりカラダを修復させコンディションを整えて、翌日の日中、元気に活動するためなのは間違いない。つまり、きちんと眠ることが免疫のボトムアップにつながるということ。これが基本。

メラトニンががんを抑制する?

では次に、寝ている間のホルモン分泌について見てみよう。 人は眠りにつくとその日の睡眠中、最も深い眠りに突入する。その後、浅い眠り→深い眠りを4~5サイクル繰り返して目覚めを迎える。 前述したように、最初の最も深い眠りのタイミングでどーんと分泌されるのが成長ホルモン。逆にどんどん眠りが浅くなる後半部分で尻上がりに分泌されるのが、体温や血糖値を上昇させるコルチゾール。そして、眠りの前半部分で増大し続けているのがメラトニンというホルモンだ。 「メラトニンは夜を感知しサーカディアンリズムを調整するホルモンで、朝の光を浴びてから14~16時間後に上昇し始めます。ただ、光に反応して分泌が抑制されるので、夜に明るい照明環境にいると寝つきが悪くなってしまうのです」 このメラトニン、がんの罹患率に関連している可能性が高いという。 「メラトニンには強力な抗酸化作用があるので、夜に明るい環境にいるとその分泌が抑制されてカラダの酸化が進み、がんや老化を早めるリスクが高まります。交代勤務者には日勤者に比べて乳がん、前立腺がん、大腸がんが多いことが報告されていて、これはメラトニン分泌が抑制されていることが関係していると考えられています」 これもまた、免疫力に関わる話。メラトニンが正常に分泌される環境を整えることは、がんのリスクを下げることにもつながるのだ。

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