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子どもがうつかもしれないと思ったら【後編】~家庭でできるうつ病対策~

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ベネッセ 教育情報サイト

うつ病といえば、大人がかかる病気というイメージを持たれるかたも多いと思いますが、子どものうつ病は少なくありません。アメリカの調査では、児童期から青年期の間にうつ病を体験する人は20%と言われています(『子どものうつ病』猪子香代、慶應義塾大学出版会より)。「うつ病のリスクが誰にでもあるからこそ、予防することが大切」だと児童精神科医の猪子香代先生は話します。前回(https://benesse.jp/kyouiku/201302/20130221-1.html)はうつ病の症状、今回は家庭でできるうつ病対策についてお伺いしました。

家庭でできる予防策

子どものうつ病を誘因するものとしてよく挙げられるのは下記の3つです。  (1)喪失体験(身近な人やペットの死、友達の引越など)  (2)不安(友達とうまくいかないとき、成績がなかなか上がらないときなど)  (3)怒りの抑圧(自分は悪くないのに怒られたなど)   こうした出来事が起こったとき、誰もが憂うつな気分になると思います。しかし、そうした気分は、ゆっくり休んだり、家族や友達に話したりすることで解消されることがよくあります。日頃から、不安になったり、イライラしたりしている子どもの気持ちに耳を傾け共感してあげることが、うつ気分の解消に効果的だと言えます。これは、うつ病の予防の観点からも大切なことです。具体的な方法を紹介します。 1.ゆっくり休ませる 子どもが、憂うつにしていると思ったら、すぐ悩みを聞きだしたり、解決しようとあれこれ口を出したりするのではなく、まず休息をとらせましょう。普段真面目で成績も良かった子が、勉強が手に付かず成績が落ちてしまい落ち込んでいたとしたら、「もっと勉強しなさい」と励ますよりも、ゆっくり休むことをすすめるのが良いと思います。 2.子どもの感情に共感する ゆっくり休ませたうえで、子どもの話に耳を傾けましょう。その際、注意したいのは、保護者の気持ちを押しつけないことです。たとえば、子どもが友達とケンカしてしまい、顔を叩いてしまったとしましょう。ついつい「ダメでしょ、仲良くしなきゃ!」と叱ってしまいがちですよね。「手をだしたのは悪いけど、どうして友達を叩いてしまったのかな? 何か腹が立つことがあったのかな?」と聞き、まずは子どもの感情を受け止めてあげてください。怒りの感情を持つことは決して悪いことではありません。子どもに「なぜそうしてしまったのか?」理由を語らせ、対処方法を一緒に考えてほしいと思います。 3.不安をあおらない 「○○高校に受からないと将来大変よ」「勉強しないと大変になる」とせき立て、不安をあおることで子どもたちは大きなエネルギーを発揮することがあります。しかし、同時にストレスも子どもたちは感じています。勉強でも部活でも、「自分のできるところから、少しずつ努力していこう」と何事もポジティブにとらえて、子どもを安心させてあげることが大切です。

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