「過酷、体力的にも精神的にも」3度目の挑戦で難関突破 信州出身初の女子ボートレーサー誕生 スピードと駆け引き…厳しい世界に挑戦 緊張のデビュー戦に密着
井沢聖奈選手(20): 「過酷です。体力的にも精神的にも。吹奏楽部だからって負けたくないなというのがずっとありました。週に1回くらい手紙とかが送られてきて、それで両親とか友達から『応援してるよ』とか言われたり、それに励まされてました」
■趣味は「河童探し」人生で4回遭遇!?
デビュー戦に向けて練習に励む井沢さん。ボートレース場は全国に24カ所あり、18都府県に選手が所属する支部があります。 養成所を出た井沢さんは愛知支部の所属に。デビュー戦は父に連れて行ってもらった蒲郡のレース場となりました。 強い意志と実行力を感じさせる井沢さんですがー。 井沢聖奈選手(20): 「ちょうど河童もいましたし、いい機会だったなって」 記者: 「河童というのは何なんですか?」 井沢聖奈選手(20): 「何っていうのは、もうそのままです。河童がいたよって」
井沢さんの趣味は「河童探し」。人生で4回遭遇したことがあるといいます。こうした「ピュア」な一面も井沢さんの良さなのかもしれません。 記者: 「川にいた『人間』じゃなくて?」 井沢聖奈選手(20): 「じゃないんですよ、真冬ですよ?川に入ってるのおかしいじゃないですか、それは『河童』でした」
宿舎から走って整備場に集まる若手選手たち。自分が使うモーターを手早く用意し、先輩レーサーのモーターも一緒に運びます。 こうした準備は新人・若手の仕事です。
前日の抽選によって決まったボートとモーターを取り付け、出走できる状態にします。 ここからは全員がライバル。井沢さんも真剣な表情です。
取り付けたら試運転をします。 井沢聖奈選手(20): 「もう気持ち悪いです。緊張しすぎて何していいかわからないくらい」 先輩たちは部品の点検やプロペラの調整などをしますが、経験が浅い井沢さんたちはすぐに水上に出て練習です。 井沢聖奈選手(20): 「すごく緊張してるんですけど、うれしいです。楽しみたいと思います。自分の、いっぱいレースに参加しているところを見てほしい」