エミレーツ航空、116機目のA380受領 今年初、年内あと2機
エミレーツ航空(UAE/EK)は116機目のエアバスA380型機(登録記号A6-EVL)を受領し、現地時間12月5日早朝にドバイへ到着した。今年受領する3機のうち最初の機体で、プレミアムエコノミーを設けた1機を含む残りの2機を今月末に受領する見通し。 航空機の位置情報を提供するウェブサイト「フライトレーダー24」(flightradar24.com)によると、116号機のドバイまでのフェリーフライト(回航)の便名はEK7380便で、独ハンブルクを4日に出発。燃料はフィンランドで食用油から製造された「SAF(Sustainable Aviation Fuel:持続可能な航空燃料)」をジェット燃料と混合して使用した。 エミレーツのティム・クラーク社長は、「A380は今後10年間、当社のフラッグシップ機であり続け、旅行需要の回復に合わせてより多くの路線に再投入していく」との声明を発表した。同社のA380は現在、カイロとアンマン、パリ、ロンドン、広州、マンチェスター、モスクワへ就航している。 エアバスの11月末時点の受注リストによると、エミレーツはA380を123機発注済み。116号機が引き渡されたことで、受領待ちは残り7機となった。2021年で生産を完了するA380は、今年4月に納入予定だった全日本空輸(ANA/NH)の3号機(JA383A)が10月に書類上は引き渡されたため、残りの受注残はすべてエミレーツの機体となった。
Tadayuki YOSHIKAWA