中国新興EV11月販売:理想汽車は5万台弱でトップ維持、零跑汽車が低価格戦略で急追
中国の主な新興電気自動車(EV)メーカーが、2024年11月の新車販売(納車)台数を発表した。年末商戦に向けた販促キャンペーンの効果もあり、各社とも販売台数を伸ばした。理想汽車(Li Auto)は5万台をやや割り込んだものの、新興勢トップの座を維持。低価格戦略が当たった零跑汽車(Leap Motor)が追い上げる形となった。
1位:理想汽車
理想汽車(Li Auto)の11月の販売台数は、前年同月比18.8%増の4万8740台だった。1~11月の累計販売台数は44万1995台となった。同社は「3年間ゼロ金利ローン」を打ち出し、年間販売目標の50万台達成に向けてラストスパートをかける。
2位:零跑汽車
零跑汽車(Leap Motor)の11月の販売台数は、前年同月比117.0%増の4万169台で、初めての4万台超えを果たした。1~11月の累計販売台数は25万1207台となり、年間販売目標の25万台を11カ月で達成した。同社の朱江明CEOは「2025年は年間販売50万台を目指す」と気勢をあげる。
3位:AITO
華為技術(ファーウェイ)と自動車中堅の賽力斯集団(SERES)が共同運営するEVブランド「問界(AITO)」の11月の販売台数は、前年同月比54.6%増の3万6842台だった。単月では零跑汽車の後塵を拝したものの、1~11月の累計販売台数は38万9566台と新興勢2位の座を維持した。
4位:小鵬汽車
小鵬汽車(XPeng Motors)の11月の販売台数は、前年同月比54.0%増の3万900台。3カ月連続で過去最高を更新した。低価格帯シリーズ「MONA」初の車種「M03」の販売台数が3カ月連続の1万台超えとなり、世界初のAI搭載車をうたう「P7+」も発売23日で7000台を突破し、販売増に大きく貢献した。1~11月の累計販売台数は15万3378台となった。
5位:ZEEKR
吉利汽車(Geely Automobile)傘下の高級EVブランド「極氪(ZEEKR)」の11月の販売台数は、前年同月比106.0%増の2万7011台だった。1~11月の累計販売台数は19万4933台となった。新型SUV(多目的スポーツ車)「7X」が、20万元(約400万円)以上の純電動SUVで販売台数トップとなるなど、ピュアEV専業メーカーとしては大健闘している。