関大破った早大・高岡監督「関西なにくそという精神で…」 アメフト
アメリカンフットボールの全日本大学選手権は23日、東京・味の素スタジアムなどで準々決勝2試合があった。早大(関東2位)は関大(関西3位)に31―28で競り勝ち、準決勝に進出した。早大は前半最初の攻撃プレーでタッチダウン(TD)を奪って勢いに乗り、第2クオーター終盤までに24-0とリード。後半関大に猛追されたが、リードを守り切った。高岡勝監督と、2TDを奪って最優秀選手(MVP)に選ばれたRBの安藤慶太郎選手(3年)の談話は次の通り。 【写真まとめ】関学大vs慶大 タッチダウンを決める関学大の伊丹 <試合を振り返って> 高岡 関大さんの底力を見せつけられた。春の定期戦も後半追い上げられて同点だった。最後ディフェンスが踏ん張ってくれた。 <追い上げられた中、粘り強く戦った> 高岡 まだまだ課題がいっぱい。次は(試合時間が1クオーター)15分なので、しっかり1週間準備したい。 <TDした最初のプレーを選んだ狙いは> 高岡 びっくりしました。個人技です。 安藤 (ランプレーのふりをする)プレーアクションからのスクリーン(パス)で、1プレー目にスクリーンを持ってくることはあまりなかったので。若干関大さんの意表を突いたのか分からないけど、ランかパスか(相手が想像している)中でのスクリーンだったので、それがハマったのもあった。 ボールをもらって前を向いたらしっかりブロッキングがされてたんで、エンドゾーンが一直線に見えて、走ったらタッチダウンを取れた。 <10点差に追い上げられた中で、突き放すタッチダウンも決めた> 安藤 持ち味のスピードを生かしてDBもまくる走りができた。 <個人技は関西のトップレベルでも通用する自信になった> 安藤 春の関大戦でランプレーを全部止められて走れなかったのが悔しくて。ものすごく成長した自信はあって、フィールドで体現できた。改めて自信になった。 <関東と関西の違いは> 安藤 集まりの速さで、関東で1人ほどいた(かわした)後、2人目が来るまでの時間と、関西は2人目がすごく速かった。関西のレベルの高さを感じた。 <甲子園ボウルで関西が連覇中で、関西が強いイメージを持たれている> 高岡 「関西なにくそ」という不屈の精神で1週間ずっと(練習で)やってきたので。良い会場でできるのは緊張するかなとも思ったけど、それを吹き飛ばす(攻撃の)ファーストプレーだった。 <想定通りの展開だった> 高岡 慶太郎の先制(TD)が大きくて。リーグ戦でも(敗れた)法政戦は相手に先制されて、(勝った)立教戦は我々でファーストドライブ(攻撃)で点数取れてうちのペースで試合運びができた。ファーストドライブは大事だなと思った。 <準決勝は立命館大と当たる可能性が高い> 高岡 個々の能力が高い。断トツで関西で強いと思っていたので、我々はチャレンジャーとして最初から攻める。オフェンスもディフェンスもキッキングで攻める試合をしたい。