4/15締切り間近「自宅にいながら確定申告」e-Taxを始める前に知るべきポイントを税理士が解説
新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、今年の確定申告書提出の締め切りが4月15日(木)まで延長され、税務署など会場へ出かけることなく申告ができるe-Tax(インターネットを用いた確定申告)の利用者も増えています。e-Taxはいつでも場所を選ばず申告が可能だというメリットもありますが、初めて行う場合には事前準備が必要です。今後、ますます利用が増えると予想されるe-Tax利用のポイントについて、公認会計士で税理士の森井じゅんさんに伺いました。(Yahoo!ニュース オリジナル Voice編集部)
確定申告とは?
確定申告とは、1月1日から12月31日までの1年間の収入などから所得税を計算し、確定して申告することです。会社員の場合は年末調整というもので会社が税金を調整してくれますので、多くの方にとってはあまり馴染みのないものかもしれません。ですが、現在は副業や兼業なども増えてきており、確定申告をする必要がある方も増加しています。
確定申告をする必要がある人
大きく分けて2つのパターンがあります。まず1つ目は「確定申告を必ずしなければいけない人」。2つ目は「確定申告をした方がいい人」です。 「確定申告を必ずしなければいけない人」は、会社員で年収が2000万円以上の方、もしくは会社員で本業以外の所得が20万円を超える方です。こういった方は会社員であっても確定申告が必要になります。もちろん、自営業で所得が48万円を超える方も確定申告が必要です。 「確定申告をした方がいい人」は、確定申告によって還付を受けられる税金が戻ってくるかもしれないという方です。医療費控除がある方、住宅ローン控除1年目の方、その他会社側で処理してもらえない控除がある方は、確定申告することをおすすめします。また年末調整で保険料の控除の証明書を出し忘れてしまった場合なども、確定申告で税金が戻ってくる可能性もあるので、しっかりチェックしましょう。
国税電子申告・納税システム e-Taxとは?
e-Taxはインターネットを通じて申告や届出ができるもので、平成16年にスタートしました。令和元年、e-Taxを利用して所得税の確定申告がされた件数は約1000万件。その他の届出などを含めると、1年間で約4000万件の利用がありました。国税庁のオンライン推進により着々とその利用者は増え、e-Taxの普及は進んでいるのです。