まさかの“直訴”で…他球団移籍を志願した歴代選手(4)大型トレードも“放出希望”で…?
プロ野球の世界では現在、フリーエージェント(FA)制度や、現役ドラフト制度などが導入され、NPB内での移籍の活性化が図られている。一方で、選手が出場機会の増加や、環境の変化を求めた例も存在する。そこで今回は、他球団への移籍を希望した歴代選手を紹介したい。
田尾安志
投打:左投左打 身長/体重:173cm/78kg 生年月日:1954年1月8日 経歴:泉尾高 - 同志社大 ドラフト:1975年ドラフト1位 ヒットメーカーとして活躍した田尾安志も、自ら移籍を志願した過去がある。 泉尾高ではエースを務め、卒業後は同志社大学に進学。1975年ドラフト1位で中日ドラゴンズに入団した。 プロ1年目から67試合の出場で打率.277をマークして新人王に輝くと、1982年には129試合出場で打率.350、174安打を記録。同年から3年連続最多安打のタイトルを獲得するなど、好成績を残し続けていた。 そんな中、1985年の春季キャンプ直前に西武ライオンズへのトレード移籍が決定。これには反対の署名運動まで起こった。 西武では日本一を経験するも、自身は思うような力を発揮できず、成績が低下。1986年オフには自らトレードを希望し、阪神タイガースへの移籍が決まった。 阪神ではかつてのバッティングを取り戻し、1990年は119試合に出場。規定打席に到達して打率.280をマークした。 しかし、翌1991年はコンディションが整えられず、わずか40試合の出場に。同年限りでユニフォームを脱いだ。
ベースボールチャンネル編集部